PNG(Portable Network Graphics/ピング)とは、画像を劣化させることなく保存できる、可逆圧縮方式の画像ファイル形式のことです。拡張子は「.png」で、Webサイトのロゴやイラスト、スクリーンショットなど、文字や輪郭のはっきりした画像を扱う場面で広く利用されています。
現実世界に例えると、荷物を小さくたたんでコンパクトにまとめても、広げれば元の状態に完全に戻せる荷造りのようなものです。ファイルサイズを抑えながらも、画質が劣化しないという特徴を備えています。
PNG 図解
PNGの特徴
また、半透明を含む複雑な透過表現にも対応しているため、背景の異なる複数のWebページにも自然になじむ画像を用意できる点も、デザイン作業において重宝されています。
- 可逆圧縮
圧縮しても画質が一切劣化せず、元のデータに完全に復元できる。 - 透過処理
背景を透明にした画像を扱うことができる。 - くっきりした表現
文字やイラストなど、輪郭がはっきりした画像を美しく表示できる。
PNGとJPEGの違い
この特性の違いを理解しておくと、画像を扱う際に、目的に合った最適な形式をすばやく選べるようになります。
写真のように色数が多く、なめらかなグラデーションを含む画像には、圧縮率の高いJPEG形式が適しています。一方、文字やロゴ、シンプルな図形など、色数が少なくくっきりとした画像には、画質が劣化しないPNG形式が適しているとされています。
PNGが使われる場面
Webサイトのロゴやアイコン、透過処理が必要なイラスト、文字を含むスクリーンショットなど、鮮明さや透明部分の表現が求められる場面で、PNG形式は特によく利用されています。
PNGの歴史
PNGは、以前から広く使われていたGIF形式が特許の問題を抱えていたことを背景に、特許に縛られない自由な画像形式として開発された経緯があります。現在ではその特許問題も解消されていますが、PNGは高画質な画像形式として広く定着しています。
色数の多さ
GIFが256色までしか扱えないのに対し、PNGはフルカラーと呼ばれる非常に多くの色数を表現できます。この点が、写真に近いグラデーションを含むイラストや、より繊細な色表現が求められるデザイン作業においても、PNGが選ばれる理由のひとつとなっています。
資料作成やWebデザインの現場では、こうした違いを理解したうえで、画像の内容に応じて形式を選ぶことが基本の考え方とされています。
ロゴマークなどの重要な素材データは、後から加工しやすいよう、まずPNG形式で保存しておくという運用も広く行われています。


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