MSDeployAgentService(エムエスデプロイ・エージェントサービス)とは、マイクロソフトのWeb配置ツール「Web Deploy(MSDeploy)」の一部として、配置先のサーバー上で待機し、リモートからのWebサイト配置(デプロイ)依頼を受け付けるWindowsのサービスのことです。「Web配置エージェントサービス(MsDepSvc)」とも呼ばれます。
現実世界でいえば、届け先のビルに常駐して荷物を受け取り、指定の部屋まで運んで設置してくれる「受け入れ担当の管理人」のようなものです。開発者が手元のパソコンから「このWebサイトをあのサーバーに配置して」と送ると、サーバー側で待機しているこのサービスが受け取り、IIS(Webサーバー)への配置作業を代行します。
MSDeployAgentServiceの役割
Webサイトの新しいバージョンを公開するには、プログラム一式や設定をWebサーバーに配置する作業(デプロイ)が必要です。MSDeployAgentServiceは配置先サーバーで常時待機し、ネットワーク越しに届く配置依頼を受け付けて、ファイルのコピーやIISの設定変更などを実行します。これにより、サーバーに直接ログインしなくても、遠隔から自動で配置作業を完了できます。
Web Deployの2つの接続方式
Web Deployでリモート配置を受け付ける仕組みには、主に2つの方式があります。
| 方式 | 特徴 | 主な利用者 |
|---|---|---|
| MSDeployAgentService | 管理者権限での接続が前提のシンプルな方式。サーバー管理者向け。 | 社内サーバーの管理者 |
| Web Management Service(WMSvc) | 管理者以外のユーザーにも権限を絞って配置を許可できる方式。HTTPSで通信する。 | レンタルサーバー・複数利用者 |
利用の流れと注意点
配置先サーバーにWeb Deployをインストールし、MSDeployAgentServiceを起動しておくと、開発者側からmsdeployコマンドやVisual Studioの発行機能で配置を実行できるようになります。接続には配置先サーバーの管理者権限が必要です。管理者権限で外部からの操作を受け付けるサービスであるため、利用は信頼できるネットワーク内に限る、使わないときはサービスを止めるなど、セキュリティへの配慮が大切です。
あわせて知っておきたい用語
- デプロイ:
作成したプログラムをサーバーに配置して使える状態にすること。「配置」「展開」とも訳されます。 - IIS:
マイクロソフト製のWebサーバー。Web Deployの主な配置先です。 - Windowsサービス:
Windowsの裏側で常時動き続けるプログラム。MSDeployAgentServiceもその1つです。 - Visual Studio:
マイクロソフトの開発ツール。「発行」機能の裏側でWeb Deployが使われます。

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