FAT(File Allocation Table)とは、ハードディスクやUSBメモリなどの中で、どこにどのファイルが保存されているかを記録した「割り当て表」を使ってデータを管理するファイルシステムのことです。名前の「File Allocation Table」は、まさにこの「ファイルの割り当て表」を意味します。しくみがシンプルで、さまざまな機器やOSで読み書きできる互換性の高さが大きな特徴です。「ファット」と読みます。
現実世界でいえば、図書館の「本の配置を書いた索引カード」のようなものです。「この本は何番の棚にある」という一覧を用意しておけば、目的の本をすぐに探し出せます。FATも同じで、ファイルの置き場所を表にまとめておくことで、データを効率よく取り出せるようにしています。仕組みが分かりやすいぶん、古い機器でも扱いやすいのが利点です。
FATの特徴
FATは、シンプルさと互換性の高さを重視したファイルシステムです。おもな特徴を整理します。
- しくみが単純
構造が分かりやすく、多くの機器で扱えます。 - 互換性が高い
WindowsやMac、家電など幅広い機器で読み書きできます。 - 容量に制限がある
扱えるファイルサイズや容量に上限があります。
FATの種類
FATにはいくつかのバージョンがあり、時代とともに扱える容量が広がってきました。代表的なものを整理します。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| FAT32 | 広く普及した定番。1ファイル4GBまでの制限がある。 |
| exFAT | FATを拡張し、大容量ファイルにも対応した新しい方式。 |
なぜ今も使われるのか
FATはかなり古くからある方式ですが、今も現役で使われ続けています。その理由は、なんといっても対応する機器の多さにあります。新しく高機能なファイルシステムは便利な反面、対応していない機器では読み書きできないことがあります。その点、FATはほとんどの機器が対応しているため、「どこにつないでも使える」という安心感があります。特に、いろいろな機器の間でデータを受け渡したいときには、この互換性の高さが大きな強みになります。シンプルであることが、かえって長く使われる理由になっているのです。
FATが使われる場面
FATは、その互換性の高さから、USBメモリやSDカード、デジタルカメラの記録媒体など、さまざまな機器でデータをやり取りする場面で今も広く使われています。特に、パソコンだけでなくテレビやゲーム機などでも読み書きしたい場合には、多くの機器が対応するFAT系の形式が便利です。一方で、大容量ファイルの扱いやセキュリティを重視するパソコンの内蔵ドライブでは、より高機能なNTFSが選ばれるのが一般的です。用途に応じて、FATとNTFSは上手に使い分けられています。

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