キャッシュ(Cache)とは、一度使ったデータを手元に置いておき、次に使うときに素早く取り出せるようにする仕組みのことです。ブラウザやCPU、スマホアプリなど、コンピュータのあらゆる場所で使われている、高速化のための基本技術です。
現実世界でいえば、「よく使う調味料をコンロの脇に置いておく」ようなものです。毎回パントリー(サーバーやディスク)まで取りに行くのは時間がかかるので、頻繁に使うものは手元に置いておく——これがキャッシュの考え方です。2回目以降の作業が格段に速くなります。
キャッシュの仕組み
キャッシュは「遠くて遅い保管場所」と「近くて速い保管場所」の2段構えで働きます。データが最初に必要になったときは遠くから取り寄せ、その写しを手元(キャッシュ)に保存します。次に同じデータが必要になったら、手元の写しを使うことで、取り寄せの時間を丸ごと節約します。手元の容量には限りがあるため、使われなくなったものから順に捨てられていきます。
身近なキャッシュの例
| 種類 | 働き | 効果 |
|---|---|---|
| ブラウザキャッシュ | 表示したページの画像などを端末に保存する。 | 2回目以降の表示が速くなる |
| CPUキャッシュ | CPU内部の超高速メモリによく使うデータを置く。 | 計算処理そのものが速くなる |
| DNSキャッシュ | 一度調べたサイトの住所(IPアドレス)を覚えておく。 | サイトへの接続が速くなる |
| サーバーキャッシュ | Webサーバー側で生成済みのページを使い回す。 | サイト全体の応答が速くなる |
キャッシュの注意点
キャッシュは「写し」なので、元のデータが更新されても古い写しが表示され続けることがあります。「サイトを更新したのに変わらない」というときの定番の原因です。その場合は、ブラウザのキャッシュを削除するか、強制再読み込み(Windowsでは Ctrl+F5 など)を行うと、最新のデータを取り直せます。また、キャッシュが溜まりすぎて端末の容量を圧迫することもあるため、ときどきの整理も有効です。

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