CD-R(Compact Disc Recordable)

CD-R(Compact Disc Recordable/シーディーアール)とは、データを一度だけ書き込んで保存できる、追記型の光ディスクのことです。あらかじめ音楽やソフトが収録された「CD-ROM」とは異なり、パソコンなどを使って自分でデータを書き込める点が特徴です。

現実世界に例えると、CD-Rは一度書いたら消せない、あぶり出しのノートのようなものです。何も書かれていない状態から自分で好きな内容を書き込めますが、いったんインクを乗せた(データを焼き付けた)部分は、あとから書き直すことができません。書き間違えても消して直すことはできず、別の新しいディスクに書き直す必要があります。

CD-Rの仕組み

CD-Rの記録面には、光に反応する色素の層が塗られています。書き込み時にレーザー光を当てて色素を化学的に変化させることで、CD-ROMの「ピット(凹凸)」に相当する模様を作り出します。一度変化した色素は元に戻らないため、書き込みは1回限りとなります。

読み取りに使うレーザーの波長は、音楽CDやCD-ROMと同じ780nm前後の近赤外線です。そのため、CD-Rに書き込んだデータは、一般的なCDプレーヤーやパソコンのCDドライブでそのまま読み取ることができます。

CD-RWとの違い

種類 書き込み 特徴
CD-R 1回のみ 安価で、長期保存の記録媒体に向く
CD-RW 約1,000回程度、繰り返し可能 相変化記録を使用。書き換えできる分やや高価

主なスペック

項目 内容
容量 約700MB(74分盤は約650MB)が主流
直径 12cm(8cmの小型盤も存在)
書き込み速度 「24倍速」などの倍速表記で表され、数字が大きいほど高速

使われてきた用途

  • 音楽CDの作成
    パソコンで楽曲データを書き込み、再生機器で聴けるCDを作る用途に使われました。
  • データのバックアップ
    写真や書類などを長期保存する媒体として利用されてきました。
  • ソフトウェアの配布
    プログラムやドライバーを配布する媒体として使われた時期もあります。

保管時の注意点

CD-Rの色素は直射日光や高温多湿に弱く、経年劣化でデータが読めなくなることがあります。記録面(レーベル面の裏側)の傷や汚れも読み取りエラーの原因になるため、ケースに立てて保管し、盤面には触れないようにするのが基本です。現在はUSBメモリやクラウドストレージへの移行が進み、新規に使われる場面は減っていますが、追記のみで上書きできないという性質は、記録の改ざん防止が重要な用途では今でも評価されています。

あわせて知っておきたい用語

  • DVD
    CDより大容量の光ディスク規格。映像やデータの保存に使われます。
  • ハードディスク(HDD)
    磁気ディスクにデータを保存する記憶装置です。
  • SSD
    電子部品にデータを記録する、高速な記憶装置です。
  • USB
    周辺機器を接続する規格。USBメモリはCD-Rに代わる持ち運び用の記録媒体です。

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