Cloud DNS(クラウド・ディーエヌエス)は、Google Cloud(GCP)が提供するDNSサービスです。ドメイン名とサーバーを結びつける名前解決を、Googleが世界中に展開する巨大なネットワーク基盤の上で行えます。
イメージとしては、Cloud DNSは世界各地に窓口を構えた案内所です。どの国から訪ねても最寄りの窓口が応対してくれるため、待たされることがありません。Google検索やYouTubeを支えているのと同じ基盤が、そのまま案内役として使われています。
自分でDNSサーバーを構築・運用する必要がなく、設定を登録するだけで使い始められるマネージドサービスである点も大きな特徴です。
Cloud DNSの主な機能
基本的な名前解決に加え、運用を助ける機能がそろっています。整理すると次のとおりです。
| 機能 | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 公開ゾーン | インターネット向けの名前解決 | 一般公開用 |
| 限定公開ゾーン | 社内ネットワーク内だけで有効 | 内部利用 |
| DNSSEC | 応答の改ざんを検知 | 安全性の確保 |
Cloud DNSの特徴
最大の強みは速度と信頼性です。世界中に分散した拠点が同じアドレスで応答する仕組みにより、利用者の場所を問わず素早く答えが返ります。Googleは、このサービスについて非常に高い可用性を掲げています。
また、設定内容をプログラムから管理できる点も見逃せません。画面をクリックして手作業で登録するだけでなく、設定をコードとして記述し、自動で反映させる運用が可能です。多数のドメインを扱う現場ほど、この仕組みが力を発揮します。
限定公開ゾーンという便利機能
特徴的なのが限定公開ゾーンです。これは、社内のネットワークからのみ参照できる専用のDNSを作れる機能で、外部には公開したくない内部システムの名前を管理するのに向いています。インターネットからは見えないため、社内の構成情報を守りながら、分かりやすい名前で各システムにアクセスできます。
料金は、管理するゾーンの数と問い合わせ回数に応じた従量制です。小規模な利用であれば負担は小さく、Google Cloud上でシステムを組む際の標準的な選択肢となっています。
Route 53との違い
AWSのAmazon Route 53もよく比較されるDNSサービスです。どちらも高速で信頼性が高く、基本的な機能はよく似ています。大きな違いは、Route 53がドメインの取得まで行えるのに対し、Cloud DNSは名前解決に特化している点です。
どちらを選ぶかは、システム全体をどのクラウドで動かすかに合わせるのが基本です。Google Cloud上に環境を組むならCloud DNS、AWS上ならRoute 53を選ぶことで、連携や管理がスムーズになります。
あわせて知っておきたい用語
- DNS:
ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組み - Google Cloud:
Googleが提供するクラウドサービス - Amazon Route 53:
AWSが提供するDNSサービス

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