バイナリとは、コンピュータが直接扱う「0」と「1」だけで表現されたデータ形式のことです。英語の「binary(2進数の)」に由来し、文字として読み書きできる「テキスト」に対して、人間がそのまま読めない機械向けのデータを指す言葉として使われます。
現実世界でいえば、人間が読む「手紙」(テキスト)に対して、機械だけが読み取れる「バーコード」のようなものです。見た目には意味が分かりませんが、機械にとっては最も効率よく正確に処理できる形式で、画像や音楽、プログラム本体など、コンピュータの中のあらゆるデータは最終的にバイナリでできています。
バイナリの仕組み
コンピュータの部品は、電気が「流れている/流れていない」の2つの状態しか区別できません。この2状態を「1」と「0」に対応させて、すべての情報を表現するのがバイナリの基本です。0か1かの最小単位をビットと呼び、8ビットをまとめた単位をバイトと呼びます。文字も画像も音も、この0と1の並びの組み合わせとして記録されています。
テキストデータとの違い
データは大きく「テキストデータ」と「バイナリデータ」に分けられます。
| 種類 | 特徴 | 現実世界に例えると |
|---|---|---|
| テキストデータ | 文字コードに従った文字の並び。メモ帳などで開いて人間が読める。 | 誰でも読める手紙 |
| バイナリデータ | 機械向けの0と1の並び。専用のソフトでないと意味を読み取れない。 | 機械だけが読めるバーコード |
身近にあるバイナリの例
普段何気なく使っているファイルの多くは、実はバイナリデータです。
- 実行ファイル(プログラム)
アプリの本体。コンピュータが直接実行できる機械語の命令が並んでいます。 - 画像・音楽・動画ファイル
JPEGやMP3などは、色や音の情報を決められた形式で0と1に変換して詰め込んだものです。 - OfficeファイルやPDF
文章を含んでいても、装飾やレイアウト情報ごと専用形式で記録されたバイナリです。
2進数との関係
バイナリの土台になっているのが、0と1の2種類の数字だけで数を表す2進数です。私たちが普段使う10進数の「5」は2進数では「101」と表されます。コンピュータの内部では、数値の計算もすべてこの2進数で行われており、それを人間に見やすい10進数や文字に変換して表示しています。

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