KVMスイッチ(ケーブイエムスイッチ)とは、一組のキーボード・モニター・マウスで、複数台のパソコンを切り替えて操作できるようにする機器のことです。KVMはKeyboard(キーボード)、Video(映像)、Mouse(マウス)の頭文字を取ったものです。
現実世界に例えると、KVMスイッチは一つの運転席で何台もの車を動かせるようにする仕組みのようなものです。座る場所は変えずに、操作する相手だけを切り替えます。
何のために使うのか
パソコンが複数台あると、その数だけキーボードやモニターが必要になります。KVMスイッチを挟めば机の上は一組で済み、場所も費用も抑えられます。台数の多いサーバー室では、特に効果が大きくなります。
どうやって切り替えるか
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 本体のボタン | 機器のボタンを押して切り替える |
| キーボード操作 | 決められたキーの組み合わせで切り替える |
| 画面上の一覧 | 接続先の一覧を画面に出して選ぶ |
サーバー室での使われ方
何十台ものサーバーが並ぶ場所では、一台ずつにモニターを付けることは現実的ではありません。KVMスイッチでまとめておけば、必要なときだけ目的の機器へつないで確認できます。
離れた場所から使えるものもある
近年は、ネットワーク越しに操作できる形の製品も普及しています。現地へ行かずに画面を見て操作できるため、離れた拠点にある機器の管理や、在宅からの対応に使われています。
電源が入っていなくても操作できる
ネットワーク越しに接続する機器の中には、対象のパソコンが起動する前の画面まで扱えるものがあります。基本設定の変更や、起動しなくなった機器の様子を確認する場面で力を発揮します。
選ぶときの見どころ
つなげる台数のほかに、対応する画面の解像度や端子の種類、USB機器を一緒に切り替えられるかといった点を確かめます。高い解像度で使いたい場合は、対応していない機器だと表示が制限されることがあります。
気をつけたいこと
切り替えの際に、USB機器がいったん外れた扱いになり、接続し直すのに数秒かかる製品があります。頻繁に行き来する使い方では、この待ち時間が気になることもあります。
仮想化のKVMとは別物
まぎらわしい点として、Linuxには同じくKVMという名前の仮想化の仕組みがあります。こちらはKernel-based Virtual Machineの略で、切り替え機とはまったく関係がありません。話が食い違っていないか、確かめておくと安心です。
机の上でも役に立つ
サーバー室だけでなく、会社支給のパソコンと私物、あるいは検証用の機器を並べて使う場面でも便利です。モニターを一台にまとめられるため、限られた作業机を広く使えます。
切り替え機との違い
単にモニターの入力を切り替えるだけの機器も市販されています。KVMスイッチはキーボードとマウスも一緒に切り替えるため、手を伸ばして機器を差し替える必要がありません。似て見えても、手間の差は小さくありません。

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