タグ(Tag)とは、データや文章に付ける「札」のことで、意味を示したり、後から探しやすくしたりするために使われる印のことです。ITの分野では複数の意味で使われるため、どれを指しているかを文脈で読み分ける必要があります。
現実世界に例えると、タグは衣類に付いている品質表示や値札のようなものです。服そのものではありませんが、素材や価格を示し、探すときの手がかりになります。何枚でも付けられるのが特徴です。
主な意味
| 分野 | 指すもの | 例 |
|---|---|---|
| HTML | 要素を囲む記号 | p、h1、div |
| 分類 | 内容に付ける札 | ブログやSNSの分類 |
| バージョン管理 | 特定時点への目印 | v1.0.0 |
| ハードウェア | 物に付ける識別札 | ICタグ |
HTMLのタグ
もっともよく使われる意味です。不等号で囲んだ記号で文章を挟み、その部分が見出しなのか段落なのかを示します。開始と終了が対になっており、終了側には斜線が付きます。ブラウザはこの印を読んで、表示の形を決めています。
分類のためのタグ
ブログやSNSでおなじみの使い方です。記事や写真に自由な言葉を付けておき、同じ札が付いたものをまとめて呼び出せるようにします。一つしか選べないカテゴリーと違い、いくつでも重ねて付けられるのが特徴です。
カテゴリーとの違い
並べて理解すると分かりやすくなります。カテゴリーは全体を大きく分ける棚、タグは自由に付けられる付箋にあたります。棚は一つに決めなければなりませんが、付箋は横断的にいくつでも貼れます。両方を併用するのが一般的です。
付けすぎると効かなくなる
運用でよくある失敗です。ひとつの記事に十も二十も付けると、どの札を頼りに探しても大量に出てきてしまい、絞り込む役に立ちません。似た言葉を統一せずに増やすのも同じ結果を招きます。数を抑え、表記をそろえることが要になります。
ハッシュタグ
SNSで広まった形です。文章の中に記号を付けて言葉を書くと、そのまま分類の札として働き、押せば同じ札の投稿が並びます。誰でも自由に作れるため、公式に管理された分類ではない点は知っておくとよいでしょう。
開発で使うタグ
もう一つの重要な使い方があります。プログラムの版を管理する仕組みで、「この時点が正式な1.0版」といった目印を付けるのにタグを使います。あとから特定の時点の状態を、正確に取り出せるようになります。
物に付けるタグ
形のあるものにも使われます。電波で読み取れる小さな札を商品や備品に貼り、在庫や持ち出しを管理する仕組みです。店舗のレジで、かごに入れたまま一度に読み取れるのは、この札が入っているためです。バーコードと違い、光を当てて一枚ずつ読む必要がありません。

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