Thunderbolt(サンダーボルト)とは、一本のケーブルで、高速なデータ転送と映像の出力、そして給電までをまとめてこなせる接続規格のことです。IntelとAppleが共同で開発し、現在はUSB Type-Cと同じ形の端子を使っています。
現実世界に例えると、Thunderboltは何車線もある高速道路のようなものです。一般道でも目的地には着きますが、車線が多く制限速度も高いぶん、大きな荷物を一度に運べます。しかも同じ道で、電気まで届けてくれます。
Thunderbolt図解
世代ごとの速さ
| 世代 | 最大の速さ | 端子の形 |
|---|---|---|
| Thunderbolt 2 | 20Gbps | Mini DisplayPort |
| Thunderbolt 3 | 40Gbps | USB Type-C |
| Thunderbolt 4 | 40Gbps | USB Type-C |
| Thunderbolt 5 | 80Gbps | USB Type-C |
USB Type-Cと同じ形をしている
ここが混乱のもとです。Thunderbolt 3以降は端子の形がUSB Type-Cと同じで、見た目では区別が付きません。差し込めても、機器やケーブルが対応していなければThunderboltとしては動かず、USBとしての速さに落ちます。形が合う=性能が出る、ではない点に注意してください。
見分け方は稲妻のマーク
手がかりは刻印です。端子のそばに稲妻のマークがあれば、そこはThunderboltに対応しています。ケーブルにも同じマークと、対応する世代の数字が入っていることがあります。確実なのはパソコンの仕様表を見ることですが、まずはこのマークを探すのが早道です。
一本でまとめてこなす
いちばんの利点がこれです。外付けのSSD、4Kのディスプレイ、有線LAN、そしてパソコン本体への給電までを、一本のケーブルで同時にまかなえます。机の上のケーブルが大きく減り、ノートパソコンを持ち出すときも、一本抜くだけで済むようになります。
数珠つなぎができる
変わった特徴もあります。機器を次々と直列につないでいける「デイジーチェーン」に対応しており、パソコン側の端子が一つでも、複数の機器を連ねて使えます。ディスプレイの背面にある端子から、さらに別の機器へつなぐといった配線ができます。
外付けのグラフィック装置もつなげる
速さがあってこそできることもあります。据え置き用の大きなグラフィックボードを外付けの箱に入れ、ノートパソコンにつないで映像の処理をさせるという使い方です。持ち運ぶときは身軽に、机に戻れば高い性能で、という両立ができます。
ケーブル選びに注意が要る
つまずきやすいのはここです。形が同じでも、充電専用のケーブルや、古い世代までしか対応しないケーブルでは本来の速度が出ません。また、長いケーブルは高速な通信に耐えられないことがあり、対応をうたう製品でも、長さによって上限が変わる場合があります。
USB4との関係
近年は境目が曖昧になっています。Thunderbolt 3の技術が公開され、それを土台にUSB4という規格が作られたため、両者は多くの部分で互換性を持ちます。ただしUSB4には対応が任意とされる項目があり、必ずThunderboltと同じことができるとは限りません。
あわせて知っておきたい用語
- USB:
機器をつなぐ、もっとも普及している接続規格です。 - USB Type-C:
上下の向きがない、楕円形をした端子の形です。 - DisplayPort:
映像を送るための接続規格です。 - SSD:
読み書きの速い、記憶装置の一種です。


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