RDBMS(アールディービーエムエス、Relational DataBase Management System)とは、データを表(テーブル)の形で管理する「RDB」という方式を実現するための、データベース管理ソフトウェアのことです。「リレーショナルデータベース管理システム」とも呼ばれます。
現実世界に例えると、RDBMSは整理棚のルールを守って書類を出し入れしてくれる司書のようなものです。棚(表)ごとに決められた形式を守りながら、複数の棚を関連付けて、必要な書類を素早く正確に取り出してくれます。
RDBMS図解
名前の成り立ち
RDBMSという名前は、データの管理方式を表す「RDB」と、その管理を行うソフトウェアを表す「DBMS」を組み合わせた言葉です。つまりRDBMSとは、「RDBという考え方に基づいて作られたDBMS」を指す、より具体的な呼び方だといえます。
RDBとの関係
RDBが「表同士を関連付けてデータを管理する」という考え方(データモデル)そのものを指すのに対し、RDBMSはその考え方を実際に動かすためのソフトウェア製品を指します。「設計図」と「その設計図どおりに建てられた建物」のような関係だとイメージすると分かりやすいでしょう。
ACID特性
信頼性の高いRDBMSには、「ACID特性」と呼ばれる4つの性質が備わっているとされています。
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 原子性 | 処理の途中で終わらず、全て実行されるか全く実行されないかのどちらかになる |
| 一貫性 | 処理の前後でデータの整合性が保たれる |
| 独立性 | 複数の処理が同時に行われても互いに干渉しない |
| 永続性 | 処理が完了したデータは、障害が起きても失われない |
代表的なRDBMS製品
世界中で使われている代表的なRDBMS製品として、Oracle Database、SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどが挙げられます。無償で使えるオープンソースのものから、大企業の基幹システムを支える有償の製品まで幅広く存在し、用途や規模に応じて選ばれています。
SQLとの関係
RDBMSを操作するには、「SQL」と呼ばれる共通の命令文の言語を使います。製品ごとに多少の方言はあるものの、基本的な書き方は共通しているため、一つのRDBMS製品でSQLを覚えれば、他の製品にも応用しやすいという利点があります。
NoSQL型DBMSとの違い
近年は、表形式にとらわれない「NoSQL」と呼ばれるDBMSも普及しています。厳密なデータの整合性や複雑な関連付けを重視する場面ではRDBMSが、大量データを柔軟な形式で高速に扱いたい場面ではNoSQLが選ばれる傾向にあり、両者は互いを置き換えるものというより、目的に応じて使い分ける関係にあります。
正規化との関係
RDBMSでデータを効率よく管理するには、「正規化」と呼ばれる、データの重複や矛盾を減らすための表の整理手法がよく用いられます。適切に正規化された表を組み合わせて使うことで、RDBMSが持つ整合性の高さという強みを、より確実に活かせるようになります。
RDBMSが向いている場面
顧客情報や注文情報、会計データのように、複数の情報が密接に関連し合い、正確さが強く求められるシステムでは、RDBMSの持つ整合性の高さが強みを発揮します。長年にわたり、企業の基幹システムを支える標準的な選択肢として使われ続けています。


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