グローバルIPアドレス(Global IP Address)とは、インターネットに接続された機器(サーバーやルーター、パソコンなど)に割り当てられる、世界で一つだけの固有の識別番号(住所)です。
単に「グローバルIP」と呼ばれることもあります。インターネット上でデータのやり取りを行う際、このグローバルIPアドレス宛にデータを送信することで、世界中のどこからでも目的の機器に迷わず通信を届けることができます。
グローバルIP図解
プライベートIPアドレスとの違い
IPアドレスには、インターネットという「外の世界」で使うものと、自宅や会社といった「内の世界」で使うものの2種類が存在します。
| 項目 | グローバルIPアドレス | プライベートIPアドレス |
|---|---|---|
| 利用される場所 | インターネット上(外の世界) | 家庭のWi-Fiや社内LAN(内の世界) |
| 重複の有無 | 絶対に重複しない(世界で一つ) | 別のネットワークであれば重複しても良い |
| 割り当て元 | 契約しているプロバイダ(ISP)やクラウド事業者(AWS、GCPなど) | Wi-Fiルーターなどのネットワーク機器 |
| 現実世界に例えると | 会社の「代表住所」 | 会社の「内線番号」 |
グローバルIPの種類(動的と静的)
グローバルIPアドレスの割り当て方には、用途に応じて2つの方式があります。
- 動的IPアドレス(Dynamic IP)
インターネットに接続するたびに、または一定期間ごとに番号が変わる方式です。一般的な家庭のインターネット回線やスマートフォンの通信で利用されます。番号が変わってもWebサイトを「見る」分には問題ありません。 - 静的IPアドレス / 固定IP(Static IP)
一度割り当てられたら二度と変わらない方式です。Webサイトを公開する「サーバー」は、住所がコロコロ変わってしまうとユーザーがアクセスできなくなるため、必ず固定IPを取得して運用します。
システム開発における重要キーワード
サーバー構築やネットワークの設計において、グローバルIPとセットで登場する用語です。
- NAT(ナット / Network Address Translation):
社内ネットワークにあるパソコン(プライベートIP)がインターネット(外の世界)と通信する際、ルーターが「プライベートIP」と「グローバルIP」を自動的に変換してくれる技術です。これにより、限りあるグローバルIPアドレスを節約しつつ、安全にインターネットを利用できます。 - Elastic IP (EIP):
AWSにおける「固定のグローバルIPアドレス」の呼び名です。クラウド上で立ち上げた仮想サーバー(EC2)にこのElastic IPを紐付けることで、サーバーを再起動しても住所が変わらず、安定してシステムを公開できるようになります。Google Cloudでは「外部IPアドレス(静的)」と呼びます。 - DNS(ドメインネームシステム):
「142.250.196.110」のような数字の羅列であるグローバルIPアドレスを、人間が覚えやすい「google.com」といったドメイン名に変換・紐付けするインターネット上の「電話帳」システムです。


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