ディレクトリ(Directory)とは、コンピューターの中でファイルを分類・整理するための入れ物のことです。ふだん私たちが「フォルダ」と呼んでいるものと、ほぼ同じ意味です。たくさんのファイルをテーマごとにまとめて収納しておく、書類ケースのような役割を果たします。
イメージとしては、ディレクトリは引き出し付きの整理棚のようなものです。棚の中に引き出しがあり、その中にさらに小分けの箱がある——というように、入れ物の中に入れ物を作って、情報を階層的に整理できます。この仕組みのおかげで、膨大なファイルの中から目的のものをすばやく見つけ出せるのです。
もしディレクトリという仕組みがなければ、すべてのファイルが1か所に山積みになってしまいます。数千、数万というファイルの中から目当てのものを探すのは大変です。ディレクトリで種類や用途ごとにファイルを分けておくことで、こうした混乱を防ぎ、整理された状態を保てるのです。
ディレクトリの階層構造
ディレクトリは、入れ物の中に別の入れ物を作れる階層構造になっています。いちばん上にあたる大もとのディレクトリを「ルートディレクトリ」と呼び、その下に枝分かれするように多数のディレクトリが広がります。この形が木を逆さにしたように見えることから、「ツリー構造(木構造)」とも呼ばれます。
| 用語 | 意味 | たとえ |
|---|---|---|
| ルートディレクトリ | 最上位の大もと | 棚全体 |
| サブディレクトリ | その下に作る入れ物 | 引き出し |
| カレントディレクトリ | 今いる場所 | 開いている引き出し |
ディレクトリとフォルダの違い
「ディレクトリ」と「フォルダ」は基本的に同じものを指しますが、使われる場面に少し違いがあります。フォルダは、WindowsやMacの画面上でアイコンとして見えるものを指すときによく使われます。一方のディレクトリは、ターミナルでの操作やプログラムの世界で使われることが多い、より技術的な呼び方です。中身は同じでも、文脈によって呼び分けられていると考えるとよいでしょう。
パスとの関係
ファイルやディレクトリの場所を示す文字列をパスと呼びます。「どのディレクトリの中の、どのファイルか」を、住所のように順番につなげて表現したものです。ディレクトリの構造を理解しておくと、このパスの読み書きもスムーズになり、ファイル操作がぐっと分かりやすくなります。
ターミナルでの操作やプログラミングでは、このパスを使ってファイルの場所を指定する場面が数多くあります。「今どのディレクトリにいるのか」「目的のファイルはどこにあるのか」を正しく把握できるかどうかは、コンピューターを使いこなすうえでの基本となります。ディレクトリの考え方は、IT全般に通じる土台の知識といえるでしょう。
あわせて知っておきたい用語
- ファイル:
データをひとまとめにした単位 - パス:
ファイルの場所を示す文字列 - ルートディレクトリ:
階層の最上位にある入れ物

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