CIDR(Classless Inter-Domain Routing)とは、IPアドレスを効率よく分けて割り当てるための方式です。「192.168.0.0/24」のように、アドレスの後ろに「/(スラッシュ)」と数字を付けて、ネットワークの範囲(大きさ)を柔軟に指定できるのが特徴です。「サイダー」または「シーアイディーアール」と読みます。
現実世界でいえば、住所の「区画を必要な大きさに区切る」ような考え方です。決まった大きさの区画しか使えなかった昔の方式に対し、CIDRは「このエリアはこのくらいの広さで」と自由に境界線を引けます。必要な分だけ土地(アドレス)を確保でき、無駄が出にくくなります。広すぎる区画を割り当てて余らせることも、狭すぎて足りなくなることも減らせるわけです。
CIDRが生まれた理由
CIDRは、IPアドレスの無駄づかいを防ぐために登場しました。従来の方式にはいくつかの課題がありました。
- アドレスの節約
必要な数に近い大きさで割り当てられます。 - 柔軟な区切り
ネットワークの大きさを細かく調整できます。 - 経路情報の集約
複数のネットワークをまとめて扱えます。
CIDR表記の読み方
CIDRでは「/24」のような数字(プレフィックス長)で、アドレスのうち何ビットをネットワーク部に使うかを示します。数字が大きいほど範囲は狭く、収容できる機器の数は少なくなります。
| 表記 | ネットワークの範囲 | おおよその機器数 |
|---|---|---|
| /24 | 小規模なネットワーク | 約250台 |
| /16 | 中規模なネットワーク | 約6万台 |
| /8 | 大規模なネットワーク | 約1600万台 |
CIDRが使われる場面
CIDRは、ネットワークの設計やルーターの設定など、インターネットを支える基盤の場面で広く使われています。企業内のネットワークを部署ごとに区切ったり、クラウド上で自分専用のネットワーク範囲を指定したりする際にも、このCIDR表記が使われます。限りあるIPアドレスを無駄なく使うための工夫として、現在のインターネットに欠かせない仕組みとなっています。

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