IOPS(Input Output Per Second/アイオプス)とは、ストレージ(記憶装置)が1秒間に処理できる、データの読み書きの回数を示す指標のことです。ストレージの性能を測るうえで、代表的な数値のひとつとして使われています。
現実世界に例えると、レジの処理能力を、1分間に何人のお客様をさばけるかで測るようなものです。同じレジであっても、処理が速ければ多くの人をこなせるように、ストレージも1秒間により多くの読み書きをこなせるほど、高性能とされます。
IOPSの意味
単純な転送量ではなく、処理の「回数」に着目している点が、この指標ならではの特徴です。
IOPSの値が大きいほど、ストレージは短時間により多くのデータ処理を行えることを意味します。特に、小さなデータの読み書きが頻繁に発生するような処理では、このIOPSの値が実際の使い心地に大きく影響します。
IOPSが高いとどうなるか
逆にIOPSが低いストレージを選んでしまうと、容量には余裕があっても、実際の処理待ちの時間が長くなり、システム全体の体感速度が大きく低下することがあります。
IOPSが高いストレージを使用すると、データベースへのアクセスやファイルの読み込みといった処理が、より短い待ち時間で完了します。多くの利用者が同時にアクセスするシステムほど、高いIOPSが求められる傾向にあります。
IOPSに影響する要因
従来主流だった、円盤を回転させて読み書きする「HDD」に比べ、電子的にデータを読み書きする「SSD」は、圧倒的に高いIOPSを実現できます。近年のストレージの高速化は、このSSDの普及によるところが大きいといえます。
IOPSを確認する場面
クラウドサービスでストレージを選ぶ際には、容量だけでなく、このIOPSの数値も併せて確認することが重要です。用途に応じて適切なIOPSのプランを選ぶことで、コストと性能のバランスが取れた運用が可能になります。
容量とIOPSは別の指標
ストレージを選ぶ際、つい保存できる容量ばかりに目が向きがちですが、容量が大きくてもIOPSが低ければ、読み書きの多い処理では性能不足を感じることがあります。目的に応じて両方の指標をバランスよく確認することが大切です。
普段の利用ではあまり意識しない数値ですが、システムの快適さを左右する重要な指標のひとつです。
特にデータベースなど、頻繁な読み書きが発生するシステムを選定する際には、必ず押さえておきたい指標です。
数値の意味を正しく理解しておくことが、後悔のないストレージ選びにつながります。
あわせて知っておきたい用語
- ストレージ(Storage):
データを保存しておくための記憶装置のことです。 - SSD:
電子的にデータを読み書きする、高速な記憶装置です。 - スループット(Throughput):
単位時間あたりに処理できるデータの量を示す指標です。 - クラウド(Cloud):
インターネット経由でリソースやサービスを利用できる仕組みです。

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