アルゴリズム(Algorithm)とは、ある問題を解決するための、手順や計算方法を順序立ててまとめたもののことです。プログラムの中身そのものというより、プログラムを組み立てる前の「解き方の設計図」にあたります。
現実世界に例えると、アルゴリズムは目的地までの最短ルートを選ぶ手順のようなものです。同じ目的地にたどり着くにも、道の選び方次第で早く着くこともあれば、遠回りになることもあります。
プログラムとの違い
アルゴリズムは「どのような手順で解くか」という考え方そのものであり、プログラムはその考え方を特定のプログラミング言語で書き表したものです。同じアルゴリズムでも、Pythonで書くこともJavaScriptで書くこともでき、言語が違っても手順の本質は変わりません。
なぜ重要なのか
同じ結果を出すにしても、選ぶアルゴリズムによって、処理にかかる時間や必要なメモリの量が大きく変わってきます。データの量が少ないうちは差が目立たなくても、扱うデータが膨大になるほど、アルゴリズムの良し悪しが処理速度に直結するようになります。
代表的な種類
| 種類 | 目的 |
|---|---|
| ソートアルゴリズム | データを一定の順序に並べ替える |
| 探索アルゴリズム | 目的のデータを効率よく見つけ出す |
| 再帰アルゴリズム | 同じ処理を繰り返し呼び出して解く |
計算量という考え方
アルゴリズムの効率を比べる物差しとして、「計算量」という考え方が使われます。データの件数が増えたときに、処理時間がどれだけ増えていくかを表す指標で、同じ答えを出すアルゴリズムでも、件数が増えるほど処理時間に大きな差が出ることを示すために使われます。
良いアルゴリズムの条件
優れたアルゴリズムには、正確に答えを出せること、できるだけ少ない手順と資源で済むこと、誰が読んでも手順を追える明確さがあることが求められます。速いだけでなく、後から見直しやすいことも、実務では大切な条件です。
データ構造との関係
アルゴリズムは、データをどのような形で持っておくか(データ構造)と、切り離せない関係にあります。同じ探索処理でも、データの持ち方次第で使えるアルゴリズムが変わり、処理速度も大きく変わってきます。両者はいつもセットで考える必要があります。
身近な活用例
アルゴリズムは特別な場面に限らず、カーナビの経路探索、検索エンジンの検索結果の並び替え、おすすめ商品の表示など、普段使っているサービスの裏側でも数多く働いています。意識しないうちに、私たちは毎日たくさんのアルゴリズムの恩恵を受けています。
身につけるには
アルゴリズムを学ぶ王道は、代表的な手法を実際に手で書いて動かし、なぜその手順で解決できるのかを図に描いて確認してみることです。特定の言語の文法を覚えるだけでなく、考え方そのものを理解しておくと、新しい言語や技術に触れた時にも応用が効きます。
あわせて知っておきたい用語
- プログラム:
アルゴリズムを特定の言語で書き表したものです。 - データ構造:
データを効率よく扱うための、整理・保存の形式です。 - フローチャート:
処理の手順を記号と矢印で表した図です。 - 計算量:
データ量に対して処理時間がどう増えるかを示す指標です。

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