API(エーピーアイ)とは、あるソフトウェアの機能やデータを、ほかのソフトウェアから利用するための窓口のことです。英語の「Application Programming Interface」の頭文字をとった言葉で、プログラム同士をつなぐ「決められた手順」を意味します。
イメージとしては、APIはレストランのウェイターです。お客さん(利用する側のプログラム)は厨房に入って自分で料理を作る必要はありません。メニューから注文をウェイターに伝えれば、厨房(機能を提供する側)が調理し、料理が運ばれてきます。厨房の中がどうなっているかを知らなくても、決まった注文方法さえ守れば結果を受け取れるのです。
この「中身を知らなくても使える」という点こそがAPIの本質です。複雑な仕組みを一から作らなくても、すでにある優れた機能を借りてくることで、開発の手間を大きく減らせます。
APIを使うメリット
APIを活用することで、開発の現場にはさまざまな利点が生まれます。代表的なものを整理すると次のとおりです。
| メリット | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 開発の効率化 | 既存の機能を借りて使える | 作る手間が減る |
| 品質の確保 | 実績ある機能を利用できる | 安心して使える |
| 連携の実現 | 別々のサービスをつなげる | できることが広がる |
身近なAPIの例
私たちが日常的に使うサービスの多くは、APIによって支えられています。飲食店のサイトに表示される地図は地図サービスのAPIを、ネットショップのクレジットカード決済は決済サービスのAPIを利用していることがほとんどです。ほかにも、天気予報の表示やSNSへの投稿連携など、例を挙げればきりがありません。
それぞれのサイトが地図や決済の仕組みを一から作るのは、現実的ではありません。専門の事業者が用意したAPIを借りることで、短期間で高機能なサービスを実現できているのです。
Web APIとは
APIの中でも、インターネット経由でやり取りするものをWeb APIと呼びます。指定されたURLに向けて「この情報がほしい」と要求を送ると、結果がデータとして返ってくる仕組みです。返ってくるデータには、コンピューターが扱いやすいJSONという形式がよく使われます。現在「API」といえば、このWeb APIを指す場面が多くなっています。
多くのWeb APIでは、利用の際にAPIキーと呼ばれる専用の鍵が発行されます。これは「誰がどれだけ使ったか」を管理するためのもので、他人に知られると勝手に使われてしまうため、厳重に管理する必要があります。また、無制限に使えるわけではなく、一定時間あたりの利用回数に上限が設けられていることも一般的です。
APIがもたらす広がり
APIは、単に開発を楽にするだけの仕組みではありません。自社のサービスをAPIとして公開すれば、ほかの企業や開発者がそれを組み込んで新しいサービスを生み出してくれます。こうしてサービス同士がつながり合うことで、1社だけでは実現できなかった価値が生まれるのです。現代のインターネットサービスは、無数のAPIが支え合うことで成り立っているといえるでしょう。

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