可用性(Availability)とは、システムやサービスが、必要なときにどれだけ正常に使い続けられるかを示す度合いのことです。障害や停止することなく稼働し続けられるシステムほど、可用性が高いと表現されます。多くの場合「稼働率」というパーセンテージで表されます。
現実世界に例えると、可用性は24時間営業のコンビニのようなものです。深夜でも早朝でも、行けば必ず開いていて買い物ができる状態は、可用性が高い状態にあたります。逆に、営業時間が不規則で、行っても閉まっていることがあるお店は、可用性が低いといえます。
可用性 図解
可用性の考え方
可用性は、一定期間のうち、システムが実際に稼働していた時間の割合で表されます。「99.9%」のように高い数値であるほど、停止時間が短く、安定して使い続けられるシステムであることを意味します。わずかな数値の違いでも、実際の停止時間には大きな差が生まれます。
可用性を高める代表的な仕組み
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| 冗長化 | 同じ機能を複数用意し、一部が故障しても動作を続けられるようにする |
| 負荷分散 | 複数のサーバーへ処理を振り分け、特定の機器への集中を防ぐ |
| 自動フェイルオーバー | 障害発生時に、自動で予備の機器へ切り替える |
可用性とSLAの関係
クラウドサービスなどでは、「SLA(サービス品質保証)」として、可用性の目標値があらかじめ契約上で示されていることがあります。示された数値を下回った場合には、利用料の一部が返金されるなどの取り決めがなされている場合もあります。
可用性を損なう要因
機器の故障やソフトウェアの不具合、想定を超えたアクセスの集中、災害による停電など、可用性を低下させる要因はさまざまです。原因ごとに対策を講じておくことが、高い可用性を維持するために欠かせません。
可用性と他の指標との関係
可用性とあわせて語られる指標に「信頼性」があります。信頼性は故障のしにくさを表すのに対し、可用性は故障してもすぐに復旧できるかどうかを含めた、実際に使える時間の割合を重視する考え方です。両方をバランスよく高めることが、安定したシステム運用につながります。
可用性を意識する場面
ネットショッピングサイトや金融機関のシステムなど、止まってしまうと大きな損失につながるサービスでは、特に高い可用性が求められます。一方で、社内向けの小規模なシステムであれば、求められる可用性の水準もそれに応じて変わってきます。


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