イーサネット(Ethernet)とは、LANケーブルを使った有線ネットワークの標準規格のことです。パソコンとルーターをケーブルでつなぐとき、その通信のルール(信号の形式やデータの区切り方など)を定めているのがイーサネットで、現在の有線LANはほぼすべてこの規格で動いています。
現実世界でいえば、「鉄道の線路の規格」のようなものです。レールの幅や信号のルールが全国で統一されているからこそ、どのメーカーの車両(機器)でも同じ線路(LANケーブル)の上を走れます。無線のWi-Fiに対して、イーサネットは「線路の上を走る確実な輸送手段」です。
イーサネットの仕組み
イーサネットでは、データを「フレーム」という単位に区切って送ります。各機器は「MACアドレス」という固有の番号を持ち、フレームに宛先と送り主のMACアドレスを付けてやり取りします。機器同士はスイッチングハブを介して接続され、ハブが宛先を見て必要な機器にだけフレームを届けます。
Wi-Fiとの違い
| 種類 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| イーサネット (有線) |
速度が安定し、遅延が少なく、電波干渉の影響を受けない。配線が必要。 | オンラインゲーム・仕事用PC・サーバー |
| Wi-Fi (無線) |
配線不要で自由に動けるが、距離や障害物で不安定になることがある。 | スマホ・ノートPC・移動しながらの利用 |
速度の規格とLANケーブル
イーサネットには速度別の規格があり、1Gbpsの「ギガビットイーサネット(1000BASE-T)」が現在の主流で、より高速な2.5G/5G/10Gも普及し始めています。速度を活かすには、LANケーブル側の対応(カテゴリ)も重要です。カテゴリ5e以上で1Gbps、カテゴリ6A以上で10Gbpsに対応します。古いケーブルを使うと、回線が速くてもそこがボトルネックになることがあります。
| 規格名 | 通称 | 最大速度 | 必要なケーブル |
|---|---|---|---|
| 10BASE-T | イーサネット | 10Mbps | カテゴリ3以上 |
| 100BASE-TX | ファストイーサネット | 100Mbps | カテゴリ5以上 |
| 1000BASE-T | ギガビットイーサネット | 1Gbps | カテゴリ5e以上 |
| 2.5GBASE-T | マルチギガビット | 2.5Gbps | カテゴリ5e以上 |
| 5GBASE-T | マルチギガビット | 5Gbps | カテゴリ6以上 |
| 10GBASE-T | 10ギガビットイーサネット | 10Gbps | カテゴリ6A以上 |
※速度はいずれも規格上の理論値です。実際の通信速度は環境により大きく下がります。

コメント