リードタイムとは、ある作業を「始めてから終わるまで」にかかる所要時間のことです。もともとは製造業や物流の分野で使われてきた言葉で、発注してから商品が届くまでの期間などを指します。IT業界でも、開発の依頼を受けてから実際にリリースするまでの期間を表す言葉として、日常的に使われています。
イメージとしては、リードタイムはレストランで注文してから料理が出てくるまでの時間です。注文を受けた瞬間から、調理を経て、テーブルに運ばれるまでの一連の流れにかかる時間がリードタイムにあたります。この時間が短いほど、お客さんは待たずに済み、満足度も高まります。
注意したいのは、リードタイムは「実際に手を動かしていた時間」だけではないという点です。順番待ちや承認待ちといった止まっている時間もすべて含まれるのが特徴で、そこが単なる作業時間との大きな違いです。
リードタイム図解
リードタイムの種類
リードタイムは、どの工程を対象にするかによって呼び方が変わります。代表的なものを整理すると次のとおりです。
| 種類 | 対象となる期間 | 主な分野 |
|---|---|---|
| 開発リードタイム | 要望から機能公開まで | システム開発 |
| 調達リードタイム | 発注から入荷まで | 製造・購買 |
| 配送リードタイム | 出荷から到着まで | 物流 |
IT・システム開発でのリードタイム
システム開発の現場では、「こんな機能がほしい」という要望が出てから、それが実際に使えるようになるまでの期間をリードタイムと呼びます。設計、プログラミング、テスト、リリースといった工程すべてが含まれます。近年は、この期間をできるだけ短くしてすばやく改善を繰り返す開発スタイルが主流になってきました。
リードタイムが長引くと、せっかく作った機能が完成するころには利用者のニーズが変わっていた、ということも起こりえます。逆に短ければ、実際に使ってもらった反応を見ながら次の改善に活かせます。そのため、開発チームの実力を測る指標の1つとして、リードタイムが重視されるようになっています。
リードタイムを短くするメリット
リードタイムが短いと、さまざまな利点が生まれます。利用者の要望に素早く応えられるため満足度が高まり、市場の変化にも柔軟に対応できます。また、完了までの期間が短ければ、途中で状況が変わって作業が無駄になるリスクも減らせます。
短縮のポイントは、作業そのものを急ぐことではなく、待ち時間を減らすことにあります。承認の手続きを簡素にしたり、工程間の受け渡しをスムーズにしたりといった工夫が、大きな効果を生みます。無理に急いで品質を落としては本末転倒なので、流れを整えるという視点が大切です。
まずは自分たちのリードタイムがどれくらいなのかを測ってみることから始めるとよいでしょう。どこで時間がかかっているかが見えてくれば、改善すべき箇所も自然と明らかになります。数字で把握することが、改善の第一歩となります。
あわせて知っておきたい用語
- アジャイル開発:
短い期間で開発と改善を繰り返す手法 - 工数:
作業に必要な人手と時間の量 - 納期:
成果物を引き渡す期限


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