総合テストとは、完成したシステム全体を本番に近い環境で動かし、要件どおりに機能・性能が満たされているかを確認するテストのことです。「システムテスト(System Test)」「ST」とも呼ばれ、開発側が行うテストの最終段階にあたります。
現実世界でいえば、完成した自動車の「テストコースでの走行試験」のようなものです。部品検査(単体テスト)も組み付け確認(結合テスト)も終えた車を、実際の道路に近い環境で走らせ、速度・燃費・乗り心地まで含めて「商品として合格か」を判定します。
総合テストで確認すること
総合テストでは、機能が動くかだけでなく、システムとしての品質全般を確認します。業務の一連の流れが最初から最後まで通るか(シナリオテスト)、大量のアクセスに耐えられるか(負荷テスト・性能テスト)、障害が起きたとき復旧できるか(障害テスト)、不正なアクセスへの備えは十分か(セキュリティテスト)など、要件定義で約束した内容が確認の基準になります。
主なテストの種類
| 種類 | 確認する内容 | 例 |
|---|---|---|
| シナリオテスト | 実際の業務の流れが通しで動くか。 | 受注から出荷・請求までを一気通貫で実施 |
| 性能・負荷テスト | 応答速度や同時アクセスへの耐性。 | 1000人同時アクセスで3秒以内に応答 |
| 障害・回復テスト | 障害時の挙動と復旧手順。 | サーバー停止時の切り替えと復旧 |
| 運用テスト | バックアップや月次処理など運用作業。 | 夜間バッチが時間内に終わるか |
受入テストとの違い
総合テストは開発側が「約束どおり作れたか」を確認するテストです。これに対し、その後に行われる「受入テスト(UAT)」は、発注側(利用者)が「実際の業務で使えるか」を確認するテストで、確認の主体が異なります。総合テストに合格したシステムが、受入テストを経て本番稼働へと進みます。

コメント