SSID(エスエスアイディー)とは、Wi-Fiのネットワークを識別するための名前のことです。正式には「Service Set Identifier(サービスセット識別子)」といい、スマホやパソコンでWi-Fiに接続するときに表示される「〇〇-WiFi」「Buffalo-A-XXXX」といった一覧の名前が、まさにSSIDです。
現実世界でいえば、「電波の名札」のようなものです。周囲にはたくさんのWi-Fi電波が飛び交っており、名札がなければどれが自宅の電波か分かりません。アクセスポイント(Wi-Fiルーター)は自分のSSIDを名乗って電波を発信し、私たちはその名札を見て接続先を選びます。
SSIDの仕組み
Wi-Fiルーターは、周囲に自分のSSIDを定期的に知らせています(ビーコン)。端末側はこれを受信して接続先の一覧を表示し、利用者がSSIDを選んでパスワード(暗号化キー)を入力すると接続が確立します。一度接続したSSIDは端末が記憶し、次回からは自動でつながります。SSIDはルーターの設定画面から好きな名前に変更できます。
SSIDが複数表示される理由
1台のルーターが複数のSSIDを発信していることはよくあります。主なパターンは次のとおりです。
| 種類 | 内容 | 名前の例 |
|---|---|---|
| 周波数帯ごと | 2.4GHz用と5GHz用で別のSSIDを発信。 | XXXX-A(5GHz)/XXXX-G(2.4GHz) |
| ゲスト用 | 来客用に、家庭内ネットワークと分離したSSID。 | XXXX-Guest |
| メッシュ・中継 | 同じSSIDを複数の機器で発信し、家中をカバー。 | (同名で表示される) |
セキュリティ上の注意
SSIDに関するセキュリティの基本は3つです。第一に、SSIDに個人が特定できる名前(氏名・部屋番号など)を付けないこと。第二に、接続時の暗号化方式としてWPA2以上(できればWPA3)を使うこと。第三に、外出先では正規のSSIDを装った偽アクセスポイント(悪魔の双子攻撃)に注意することです。なお、SSIDを隠す「ステルス機能」もありますが、それだけでは十分な防御にならない点も知っておきましょう。

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