Apache(アパッチ)とは、正式には「Apache HTTP Server」といい、Webサイトを表示するために使われる代表的なWebサーバーソフトウェアのことです。無料で使えるオープンソースのソフトウェアで、長年にわたり世界中の多くのサイトで利用されてきました。
現実世界でいえば、レストランの接客係(ウェイター)のような存在です。お客さん(ブラウザ)から「このページが見たい」という注文(リクエスト)を受け取り、対応する料理(Webページ)を厨房から運んで届けます。私たちがWebサイトを開くと、その裏側でApacheのようなソフトが動いて、ページを返してくれています。
Apacheの役割(Webサーバーとは)
Webサーバーとは、ブラウザからのリクエストを受け取り、HTMLや画像などのデータを返すソフトウェアです。Apacheは、届いたリクエストの内容を読み取り、必要なファイルやプログラムの実行結果を組み立てて、ブラウザへ送り返します。この「受け取って返す」やり取りの繰り返しで、Webページが表示されます。
主なWebサーバーソフトウェア
Webサーバーソフトウェアにはいくつか種類があり、それぞれ得意分野があります。
| 種類 | 特徴 | 提供元 |
|---|---|---|
| Apache | 歴史が長く情報が豊富。柔軟な設定ができ、さまざまな環境で幅広く使われる。 | オープンソース(無料) |
| Nginx | 高速・軽量で、大量のアクセスを同時にさばくのが得意。大規模サイトで人気。 | オープンソース(無料) |
| IIS | マイクロソフト製のWebサーバー。Windowsサーバーとの相性がよい。 | マイクロソフト |
Apacheの特徴
- モジュールで機能を追加できる
必要な機能を「モジュール」として後から追加・変更できる仕組みで、用途に合わせて柔軟にカスタマイズできます。 - .htaccessで細かく設定できる
フォルダごとに置く設定ファイル(.htaccess)で、アクセス制限やURLの転送などを手軽に設定できます。 - 情報と実績が豊富
長く使われてきたため参考になる情報が多く、困ったときに解決策を見つけやすいのが強みです。 - オープンソースで無料
誰でも自由に使える無料のソフトウェアで、個人から企業まで幅広く利用されています。
処理方式(Nginxとの違い)
Apacheは、アクセスが来るたびに担当の処理(プロセスやスレッド)を割り当てて対応する方式が基本です。仕組みが分かりやすく安定していますが、アクセスが一度に大量に集中すると負荷が高くなりやすい面があります。この点を改善したのが、少ない負荷で多数の接続をさばくNginxで、近年は両者を組み合わせて使うこともあります。

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