Webサーバー(ウェブサーバー)とは、ブラウザなどからの「このページを見せてほしい」というリクエストを受け取り、対応するWebページやデータを送り返す役割を担うソフトウェア、またはそれが動くコンピューターのことです。私たちが普段見ているWebサイトは、このWebサーバーから配信されています。
現実世界でいえば、注文を受けて料理を出すレストランの厨房のような存在です。お客さん(ブラウザ)からの注文(リクエスト)を受け取り、注文に合った料理(Webページ)を用意して届けます。世界中のWebサイトは、この厨房にあたるWebサーバーがあってはじめて表示されます。
Webサーバー図解
Webサーバーの仕組み
ブラウザにURLを入力すると、その情報がWebサーバーへリクエストとして送られます。Webサーバーは、要求されたHTMLや画像、CSSなどのファイルを探し出し、レスポンスとしてブラウザへ返します。ブラウザは受け取ったデータを組み立てて画面に表示します。この一連のやり取りには、HTTP/HTTPSという通信ルールが使われます。
静的コンテンツと動的コンテンツ
Webサーバーが返すページには、あらかじめ用意された内容をそのまま返す「静的」なものと、アクセスのたびに内容を組み立てる「動的」なものがあります。
| 種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 静的コンテンツ | 用意済みのファイルを、誰が見ても同じ内容でそのまま返す。表示が速く負荷も軽い。 | 会社案内ページ、画像、CSS |
| 動的コンテンツ | アクセスする人や状況に応じて、その都度内容を作って返す。プログラムやデータベースと連携する。 | ログイン後の画面、検索結果、SNSのタイムライン |
代表的なWebサーバーソフト
Webサーバーの機能を担うソフトウェアには、いくつかの定番があります。
- Apache(アパッチ):
オープンソースで無償。多くのOSで動き、情報も豊富で古くから広く使われている定番です。 - Nginx(エンジンエックス):
大量のアクセスを高速にさばくのが得意。リバースプロキシや負荷分散にもよく使われます。 - IIS(アイアイエス):
Microsoft製で、Windows ServerやASP.NETと相性がよく、画面操作で管理しやすいのが特徴です。
アプリケーションサーバーとの違い
Webサーバーは「受け付け窓口」として、ブラウザとのやり取りやファイルの配信を担当します。一方、複雑な処理やデータベースとのやり取りはアプリケーションサーバーが担当することが多く、Webサーバーはそこへ処理を橋渡しする役割も果たします。小規模なサイトでは1台が両方を兼ねることもあります。
Webサーバーのセキュリティ
Webサーバーはインターネットに公開されるため、安全対策が欠かせません。通信を暗号化するSSL/TLS(HTTPS)に対応させ、アクセスできる範囲を制限したり、使わない機能を無効にしたりして、攻撃を受けにくくすることが重要です。ソフトを最新の状態に保ち、脆弱性をふさぐことも基本の対策です。


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