Firebase(ファイアベース)とは、Googleが提供している、アプリの裏側で必要になる機能を一式そろえたサービス群のことです。利用者の認証やデータの保存、ファイルの配信といった仕組みを、自分でサーバーを用意せずに使えるため、アプリ開発の手間を大きく減らせます。
現実世界に例えると、Firebaseは家具や家電が備え付けの賃貸住宅のようなものです。一から建てて設備をそろえる代わりに、整った部屋を借りてすぐ住み始められる。設備の保守も、貸す側が引き受けてくれます。
Firebase図解
何が省けるのか
アプリを作る際、画面の裏側では必ず何らかのサーバーが動いています。本来はその機械を用意し、設定し、故障や攻撃に備えて守り続ける必要がありますが、Firebaseを使えばこの作業がまるごと不要になります。作り手は、画面と機能そのものに集中できます。
主な機能
| 機能 | できること |
|---|---|
| 認証 | メールやSNSのアカウントでログインさせる |
| データベース | データを保存し、変更を即座に反映させる |
| ストレージ | 画像や動画などのファイルを預かる |
| ホスティング | 作ったサイトを公開する |
| 通知 | スマートフォンへお知らせを届ける |
変更がすぐ反映される
Firebaseのデータベースには、誰かがデータを書き換えると、他の利用者の画面にもほぼ同時に反映されるという特徴があります。チャットや共同編集、対戦型のゲームのように、複数の人が同じ情報を見る仕組みと相性が良いとされています。
小さく始めたい場面に向く
個人での開発や、まず動くものを見せたい段階の事業では、設備に時間とお金をかけずに済むことが大きな利点になります。思いついた仕組みを短期間で形にし、反応を見てから作り込むという進め方が取りやすくなります。
料金の仕組み
基本的には一定量まで無料で使え、それを超えた分だけ支払う従量制です。ただし、想定を超える利用が発生すると請求額が急に膨らむことがあるため、使用量に上限や警告を設定しておく運用が推奨されます。
Googleに加わった経緯
Firebaseはもともと独立した企業が始めたサービスでしたが、2014年にGoogleが買収し、以後Googleのクラウド事業の一部として発展してきました。現在はGoogle Cloudの各種サービスとも連携しながら、機能を広げ続けています。
向かないこともある
便利な一方、複雑な集計や、細かい条件での検索といった処理は不得意とされています。また、仕組みが特定の事業者に深く結びつくため、後から別の基盤へ移そうとすると相応の作り直しが必要になる点も、あらかじめ考えておきたいところです。


コメント