Gemini(ジェミニ)

Gemini(ジェミニ)とは、Googleが開発・提供している対話型のAIサービス、およびその中核となる大規模言語モデル(LLM)のことです。2023年に発表され、それまで提供されていた「Bard(バード)」から名称を改める形で展開されています。

現実世界に例えると、Geminiはすでに使っている道具の中に組み込まれた助手のようなものです。専用の窓口へ相談しに行くこともできますが、メールや表計算ソフトなど普段の作業の場に最初から控えていて、その場で手を貸してくれる点が特徴です。

Geminiの特徴

  • マルチモーダル
    文章だけでなく、画像・音声・動画もあわせて扱えるよう設計されています。
  • Googleサービスとの連携
    検索、Gmail、ドキュメント、スプレッドシートなどから直接呼び出せます。
  • Androidとの統合
    スマートフォンの音声アシスタントとしても利用できます。
  • 長い文脈を扱える
    大量の資料をまとめて読み込ませ、横断的に質問できます。

モデルの構成

Geminiには、用途に応じた複数のモデルが用意されています。2026年7月時点では、おおむね次の系統に分かれています。

系統 位置づけ
Pro 複雑な作業や高度な推論に向く上位モデル
Flash 日常的な用途を広くこなす標準モデル
Flash-Lite 大量処理向けの、もっとも低コストなモデル

これらは数か月ごとに更新されるため、利用できる種類や性能は公式サイトで確認するのが確実です。

利用できる形態

形態 内容
Webアプリ・スマホアプリ 対話形式で直接利用する
Googleサービス内 GmailやドキュメントなどWorkspaceの中から呼び出す
API 自社のシステムやサービスに組み込む
Vertex AI Google Cloud上で、企業向けの管理機能とあわせて利用する

Bardからの流れ

Googleは2023年、対話型AIサービスとして「Bard」を公開しました。その後、自社開発の高性能なモデル群にGeminiという名を付け、サービス側の名称もGeminiへ統一しています。現在は「Gemini」がモデルの名前とサービスの名前の両方を指すため、文脈によってどちらを指しているかを読み分ける必要があります。

ChatGPT・Claudeとの関係

GeminiはOpenAIのChatGPT、AnthropicのClaudeと並ぶ主要な対話型AIサービスです。Geminiの強みは、検索やGmail、ドキュメントといったGoogleのサービス群と一体で使える点にあります。一方で応答の書き味やプログラミングの得手不得手には差があるため、実務では用途に応じた使い分けが行われています。

利用時の注意点

他の生成AIと同様、もっともらしい誤りを含む回答が返ることがあります。重要な内容は必ず一次情報で確認してください。またGoogleサービスと連携させる場合は、どの範囲のデータをAIが参照するのかを設定画面で確認しておくと安心です。組織で利用する際は、管理者側で使える機能や範囲を制御できる点もあわせて押さえておきましょう。

あわせて知っておきたい用語

  • 生成AI
    文章や画像などを新たに作り出すAIの総称です。
  • LLM(大規模言語モデル)
    膨大な文章を学習し、続く言葉を予測する仕組みです。
  • ChatGPT
    OpenAIが提供する対話型AIサービスです。
  • Claude
    Anthropicが提供する対話型AIサービスです。
  • API
    外部のプログラムから機能を呼び出すための窓口です。

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