GUID(グローバル一意識別子)とは、世界中で重複しないように作られる識別用の番号(ID)のことです。「Globally Unique Identifier」の略で、主にマイクロソフトの技術で使われる呼び名です。「550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000」のような、32個の英数字をハイフンで区切った36文字で表されます。中央で番号を管理する仕組みがなくても、それぞれの機器が勝手に発行して重複しないのが大きな特徴です。「グローバルユニークアイデンティファイア」と読みます。
現実世界でいえば、世界にただ一つの「重ならない整理番号」のようなものです。膨大な数の組み合わせがあるため、別々の場所で誰かが同時に番号を作っても、まず同じ番号になることはありません。受付で順番に番号札を配る必要がなく、各自が自由に番号を作っても衝突しない、とても便利な仕組みです。その組み合わせは天文学的な数にのぼり、実質的に「無限に近い」と考えて差し支えありません。
GUIDの特徴
GUIDは、大量のデータや部品を扱うシステムで、それぞれを確実に区別するために役立ちます。おもな特徴を整理します。
- 重複しにくい
組み合わせが莫大なため、まず同じ番号は生まれません。 - 管理役が不要
中央で番号を配らなくても、各機器が独自に作れます。 - 形式が決まっている
36文字の共通形式なので、どのシステムでも扱えます。 - 推測されにくい
不規則な値のため、順番に並んだIDのように推測されにくいです。
GUIDとUUIDの関係
GUIDとよく似た言葉に「UUID」があります。実はこの二つは、ほぼ同じものを指しています。呼び方が違うだけで、形式や役割は共通しています。
| 名称 | 特徴 |
|---|---|
| GUID | おもにマイクロソフトの技術で使われる呼び名。 |
| UUID | 同じ仕組みを指す一般的・国際的な呼び名。 |
GUIDはどう作られる?
GUIDは、時刻やコンピュータ固有の情報、乱数などを組み合わせて生成されます。生成方法にはいくつかの種類(バージョン)があり、現在は乱数を中心に作る方式がよく使われています。開発者が自分で番号を考える必要はなく、プログラムに用意された命令を呼び出すだけで、その場で新しいGUIDが自動的に作られます。手軽に発行できるうえ重複の心配がほとんどないため、開発現場で重宝されています。
GUIDが使われる場面
GUIDは、Windowsの内部やマイクロソフト製のソフトウェアで数多く使われています。たとえば、インストールされたプログラムの識別、データベースの各データを区別する主キー、部品(コンポーネント)の登録番号などです。複数のシステムやパソコンが連携する環境でも、それぞれが独立してGUIDを作れば衝突しないため、後からデータを統合しても問題が起きにくくなります。「絶対に重複させたくない場面」で頼りになる識別子として、私たちが気づかないところで数多く活躍しています。

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