クラサバシステム(Client-Server system)とは、サービスを受ける側の「クライアント」と、サービスを提供する側の「サーバー」の2つに役割を分けて処理を分担するシステム構成のことです。「クライアント・サーバーシステム」の略で、「C/S型」と表記されることもあります。
現実世界でいえば、「お客さんとお店」の関係のようなものです。お客さん(クライアント)が「これをください」と注文すると、お店(サーバー)が商品を用意して渡します。手元のパソコンに専用アプリを入れて操作し、データの保管や重い処理は共有のサーバーに任せる、という分担で成り立っています。
クラサバシステムの仕組み
クラサバシステムでは、利用者の端末に専用のアプリケーション(クライアントアプリ)をインストールし、画面表示や入力チェックなどを端末側で処理します。データの保存や集計といった重要な処理は、ネットワークの先にあるサーバー(多くはデータベースサーバー)が担当します。処理を分担することで、サーバー1台にすべてを任せるより効率よくシステムを動かせます。
Webシステムとの違い
現在主流のWebシステムも「クライアントとサーバー」という考え方は同じですが、クライアント側の作りが異なります。
| 方式 | 特徴 | 現実世界に例えると |
|---|---|---|
| クラサバシステム | 各端末に専用アプリを入れて使う。動作は快適だが、更新時は全端末への配布が必要。 | 会員専用の直営店 |
| Webシステム | ブラウザさえあれば使える。アプリの配布が不要で、更新はサーバー側だけで済む。 | 誰でも入れるオープンな店 |
メリットと課題
クラサバシステムは、専用アプリならではの快適な操作性や、複雑な画面・帳票を作り込めるのが強みで、業務システムで長く使われてきました。一方で、アプリのバージョンアップのたびに全端末へ配布・更新する手間がかかるという課題があり、この保守負担を嫌って、近年はブラウザだけで使えるWebシステムへの移行が進んでいます。


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