AAAAレコード(クアッドエーレコード)とは、ドメイン名を「IPv6アドレス」に対応づけるための、DNSに登録される情報のことです。ドメイン名をIPv4アドレスに結びつける「Aレコード」の、IPv6版にあたります。
現実世界でいえば、Aレコードが昔ながらの「短い住所」への案内だとすれば、AAAAレコードは新しく増設された「長い住所(IPv6)」への案内です。同じ建物に2種類の住所表記があり、どちらからでもたどり着けるようにしているイメージです。
なぜAAAAレコードが必要なのか
インターネットの普及で、従来のIPv4アドレスは数が足りなくなってきました。そこで、はるかに多くのアドレスを使える「IPv6」が導入されました。このIPv6アドレスへドメイン名を対応づけるために生まれたのがAAAAレコードです。名前が「A」4つなのは、IPv6アドレスがIPv4の4倍の長さ(128ビット)であることに由来します。
AレコードとAAAAレコードの違い
2つのレコードは役割がよく似ていますが、対応するアドレスの種類が異なります。
| レコード | 対応アドレス | アドレスの例 |
|---|---|---|
| Aレコード | IPv4 | 192.0.2.1 |
| AAAAレコード | IPv6 | 2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001 |
IPv4とIPv6の共存
現在はIPv4とIPv6の移行期にあるため、多くのサイトはAレコードとAAAAレコードの両方を設定しています。こうしておけば、IPv4しか使えない環境からも、IPv6に対応した環境からも、同じドメイン名でアクセスできます。接続する側は、自分の環境に合ったほうのアドレスを自動的に選んで通信します。
設定のイメージ
設定方法はAレコードとほとんど同じで、「どのドメイン名を、どのIPv6アドレスに向けるか」を対応させるだけです。IPv6に対応したサーバーを用意し、そのアドレスをAAAAレコードとして登録することで、IPv6経由のアクセスを受け付けられるようになります。
IPv6アドレスの特徴
AAAAレコードが対応するIPv6アドレスは、「2001:db8::1」のように、コロンで区切られた英数字で表されます。IPv4のアドレスが約43億個だったのに対し、IPv6は事実上ほぼ無限といえるほど多くのアドレスを持てるのが最大の特徴です。これにより、パソコンやスマートフォンだけでなく、家電やセンサーなど、あらゆる機器がインターネットにつながる時代になっても、アドレス不足の心配がありません。
AAAAレコードの確認方法
あるドメインがIPv6に対応しているかどうかは、AAAAレコードが設定されているかで分かります。パソコンのコマンドやWeb上の確認ツールを使えば、そのドメインにAAAAレコードがあるかを調べられます。もしAレコードはあるのにAAAAレコードがない場合、そのサイトはまだIPv4のみの対応、ということになります。IPv6対応を進めたいときは、IPv6アドレスを用意して、このAAAAレコードを追加します。
あわせて知っておきたい用語
- Aレコード
ドメイン名をIPv4アドレスに対応づける情報。 - IPv6
アドレス数を大幅に増やした新しいIP規格。 - IPアドレス
ネットワーク上の機器を識別する番号。 - DNS(Domain Name System)
ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組み。

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