.NET(ドットネット)とは、マイクロソフトが提供している、アプリケーションを開発・実行するためのプラットフォーム(土台)です。Webアプリ、デスクトップアプリ、スマホアプリ、ゲームなど、さまざまな種類のソフトウェアを、C#やVB.NETといったプログラミング言語で開発できます。
現実世界でいえば、よく整備された工場設備一式のようなものです。工場には工作機械や部品棚、電気や水道といった設備がそろっているので、職人は「作りたい製品」に集中できます。.NETにも、プログラムを動かすエンジン(ランタイム)や、よく使う機能を集めた部品集(ライブラリ)、開発を助ける道具がそろっており、開発者はアプリの中身づくりに集中できます。
.NETを構成するおもな要素
- ランタイム(CLR)
プログラムを実行するエンジン。メモリの管理やエラー処理などの面倒な仕事を引き受けてくれます。 - クラスライブラリ
ファイル操作、通信、データ処理など、よく使う機能があらかじめ部品として用意されています。 - プログラミング言語
C#(シーシャープ)を筆頭に、VB.NET、F#などの言語が使えます。どの言語で書いても同じ.NETの仕組みの上で動きます。 - 開発ツール
Visual StudioやVisual Studio Codeといった開発環境、ライブラリを管理するNuGetなどが用意されています。
.NET Frameworkと.NET(.NET Core)の違い
「.NET」という言葉は、時代によって指すものが少し変わってきた点に注意が必要です。
| .NET Framework | .NET(旧 .NET Core) | |
|---|---|---|
| 登場時期 | 2002年〜 | 2016年〜(.NET Coreとして) |
| 動く環境 | Windowsのみ | Windows・Mac・Linux |
| 現在の位置づけ | 新機能の追加は終了(保守のみ) | 現在の主流。今後の開発はこちら |
もともとはWindows専用の「.NET Framework」が長く使われてきましたが、その後クロスプラットフォーム対応の「.NET Core」が登場し、バージョン5からは名前が単に「.NET」に統一されました(.NET 5、.NET 6…と続きます)。現在、新規開発では新しい「.NET」を使うのが基本です。
.NETで作れるもの
Webアプリ・Web API(ASP.NET Core)、Windowsのデスクトップアプリ(WPF・Windows Forms)、スマホアプリ(.NET MAUI)、ゲーム(Unity。C#で開発)、クラウドで動くサービスなど、幅広い分野をカバーしています。1つの言語(C#)を覚えれば多くの分野に応用できることが、.NETの大きな魅力です。

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