NIC(Network Interface Card)

NIC(Network Interface Card/ニック)とは、パソコンやサーバーをネットワークに接続するための部品のことです。「ネットワークアダプター」「LANカード」とも呼ばれ、現在のパソコンではマザーボードに最初から組み込まれているのが一般的です。

現実世界に例えると、NICは建物に取り付けられた郵便受けのようなものです。外から届いた手紙を受け取り、出したい手紙を送り出す出入口の役割を果たします。郵便受けには一つひとつ異なる住所が割り当てられており、これがMACアドレスにあたります。

NICの役割

パソコン内部で扱われているデータは、そのままの形ではケーブルや電波に乗せられません。NICは内部のデータを電気信号や電波に変換して送り出し、受け取った信号を元のデータに戻すという変換を担います。あわせて、届いた通信が自分あてかどうかを判断し、自分あてでないものは受け流します。

MACアドレスとの関係

NICには、製造時にMACアドレスという重複しない識別番号が割り当てられています。IPアドレスが後から設定・変更できる「住所」だとすれば、MACアドレスは機器そのものに刻まれた「固有の番号」にあたります。同じネットワーク内では、このMACアドレスをもとに通信相手が特定されます。

NICの種類

種類 特徴 主な用途
オンボード型 マザーボードに内蔵されている 一般的なパソコン
拡張カード型 本体内部のスロットに挿して増設する サーバー、自作パソコン
USB型 USB端子に挿して手軽に追加できる 有線端子のないノートPC
無線LAN型 ケーブルを使わず電波で接続する ノートPC、タブレット

選ぶときのポイント

  • 通信速度
    1Gbps、2.5Gbps、10Gbpsなどがあります。接続先の機器やケーブルが対応していないと、その速度は出ません。
  • 接続方式
    有線か無線か。安定性と速度を優先するなら有線が有利です。
  • ポート数
    サーバー用には複数のポートを持つ製品もあり、冗長化や負荷分散に使われます。
  • OSの対応
    使用するOS向けのドライバーが提供されているかを確認します。

1台に複数のNICを持たせる場合

サーバーでは、NICを複数搭載することがあります。1つが故障してももう一方で通信を継続できるようにする「冗長化」や、通信を分散して速度を高める「チーミング(ボンディング)」がその目的です。また、社内用と外部用でネットワークを分ける場合にも複数のNICが使われます。

つながらないときの確認

ネットワークに接続できない場合は、ケーブルがしっかり挿さっているか、NIC横のランプが点灯しているか、OS上でドライバーが正しく認識されているかを順に確認します。ランプが点いていなければ、ケーブルや接続先のハブ・スイッチ側に原因がある可能性が高くなります。ランプは点いているのに通信できない場合は、IPアドレスの設定を見直します。

あわせて知っておきたい用語

  • MACアドレス
    NICごとに割り当てられた、重複しない固有の識別番号です。
  • イーサネット
    有線LANでもっとも広く使われている通信規格です。
  • IPアドレス
    ネットワーク上の機器を識別するために割り振られる番号です。
  • ハブ
    複数の機器をLANケーブルで束ねてつなぐ集線装置です。
  • ツイストペアケーブル
    有線LANで一般的に使われるLANケーブルです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました