ピボットテーブル(Pivot Table)とは、表計算ソフトに備わっている、大量の明細データを好きな切り口で集計し直せる機能のことです。関数を書いたり並べ替えたりしなくても、項目を置き換えるだけで集計結果が組み替わります。
現実世界に例えると、ピボットテーブルは向きを自由に変えられる回転棚のようなものです。同じ品物を並べたままでも、正面から見るか横から見るかで、見えてくるものが変わります。
「ピボット」の意味
ピボットとは回転の軸を指す言葉です。売上の明細という同じデータを、商品を軸にして見るか、地域を軸にして見るか、月を軸にして見るか。軸をくるくると入れ替えながら眺められることが、この機能の本質です。
四つの置き場所
| 置き場所 | 役割 |
|---|---|
| 行 | 縦方向に並べる項目。商品名や担当者名など |
| 列 | 横方向に並べる項目。月や年度など |
| 値 | 集計したい数値。売上金額や件数など |
| フィルター | 表示する範囲を絞り込む条件 |
この四つに項目を割り当てるだけで集計表ができあがります。割り当てを入れ替えれば、その場で別の切り口の表に変わります。
関数との使い分け
同じ集計は関数でもできますが、切り口を変えるたびに数式を書き直す必要があります。まだ何を見たいか定まっていない段階で、いろいろな角度から眺めてみたいときほど、ピボットテーブルが力を発揮します。
元データの整え方が肝心
うまく集計できない原因の多くは、元のデータの形にあります。一行に一件だけ書く、見出しは一行だけにする、途中に空白行や小計行を入れない、結合したセルを使わない。この四点を守るだけで、ほとんどの問題は起きなくなります。
元データを直したら更新する
元のデータを書き換えても、ピボットテーブルの集計結果は自動では変わりません。更新の操作をして初めて反映されます。古い数字のまま資料に貼ってしまう間違いが起きやすいところなので、注意が必要です。
Excel以外でも使える
ピボットテーブルはExcelの機能として広く知られていますが、Googleスプレッドシートやその他の表計算ソフトにも同じ仕組みが用意されています。呼び名や操作の場所は違っても、考え方は共通しています。
そのままグラフにできる
集計した結果は、ボタンひとつでグラフに切り替えられます。集計の軸を入れ替えれば、グラフの方も連動して描き直されるため、資料を作りながら見せ方を探っていく使い方ができます。
大量のデータでも軽い
関数を何万行にも並べると、ファイルが重くなり開くだけで時間がかかるようになります。ピボットテーブルは集計の仕組みが別に用意されているため、行数が多くても動作が重くなりにくいという利点があります。件数の多い明細を扱うときほど、差がはっきりします。

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