プロトコル(protocol)

プロトコル(protocol)とは、コンピュータ同士が通信するときの手順やルールの取り決めのことです。英語の「protocol(外交儀礼・議定書)」に由来し、「どんな形式で」「どんな順番で」データをやり取りするかを定めた約束事を指します。

現実世界でいえば、「手紙のやり取りの作法」のようなものです。宛名の書き方、封筒の形式、切手の位置、投函から配達までの手順——こうした共通の作法があるからこそ、知らない人同士でも確実に手紙が届きます。メーカーも機種も違うコンピュータ同士が問題なく通信できるのは、共通のプロトコルに従っているおかげです。

なぜプロトコルが必要か

通信では、送る側と受け取る側が同じルールを共有していないと、データを正しく解釈できません。「データをどう区切るか」「エラーが起きたらどうするか」「相手をどう確認するか」といった取り決めがプロトコルとして標準化されているため、世界中の機器が相互に接続できます。インターネットは、たくさんのプロトコルの積み重ねで成り立っています。

身近なプロトコルの例

プロトコル 役割 使われる場面
HTTP/HTTPS Webページのデータをやり取りする。Sは暗号化付き。 Webサイトの閲覧
TCP/IP インターネット通信の土台。データを確実に相手へ届ける。 ほぼすべての通信
SMTP/POP/IMAP メールの送信・受信のルール。 電子メール
FTP/SFTP ファイルを転送するルール。 サーバーへのアップロード

プロトコルの階層構造

プロトコルは、役割ごとに階層(レイヤー)に分かれて協力し合っています。たとえばWebページを見るとき、ページのやり取りはHTTP、データを確実に届けるのはTCP、住所にあたる宛先の管理はIPというように、各階層のプロトコルが分担して1つの通信を実現しています。この考え方を整理したものが「OSI参照モデル」や「TCP/IPモデル」です。

あわせて知っておきたい用語

  • TCP/IP
    インターネットの土台となるプロトコルの組み合わせです。
  • HTTP
    Webページをやり取りするプロトコル。ブラウザのアドレス欄でおなじみです。
  • FTP
    ファイル転送用のプロトコル。安全なSFTPへの移行が進んでいます。
  • OSI参照モデル
    通信の役割を7つの階層に整理した考え方。プロトコルの位置づけを理解する地図になります。

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