SI(システムインテグレーション)とは、System Integrationの略で、企業の業務に必要なハードウェアやソフトウェア、ネットワークなどを組み合わせ、一つの動くシステムとしてまとめ上げる仕事・手法のことです。この業務を専門に請け負う事業者のことを「SIer」と呼びます。
現実世界に例えると、バラバラの部品を組み合わせて一つの製品を完成させる「組み立て工場」のようなものです。既製の部品(ハードやソフト)を必要に応じて選び、組み合わせ、調整することで、顧客の要望どおりに動く一つのシステムに仕上げます。すべてを一から自作するのではなく、既存の技術を上手に組み合わせる点が特徴です。
SI(システムインテグレーション)図解
SIの主な工程
SIは、要件定義から設計、開発、テスト、導入、そして運用・保守まで、システム構築の全工程を含む幅広い概念です。単に機器を組み合わせるだけでなく、企業の業務内容を理解し、既存のシステムとの整合性も考慮しながら、最適な形に統合することが求められます。導入後も安定して稼働し続けられるよう、長期的な視点で計画することが重要です。担当者には、幅広い技術知識と業務理解の両方が求められます。
SIとSIerの関係
「SI」が仕事・手法そのものを指すのに対し、「SIer」はその仕事を専門に請け負う事業者を指します。両者は表裏一体の関係にあり、混同されがちですが意味は異なるため、正しく使い分けることが大切です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| SI | システムを統合して構築する仕事・手法 |
| SIer | SIを専門に行う事業者 |
SIが必要とされる理由
企業が使うシステムは、既製のソフトだけで完結しないことが多く、複数のメーカーの機器やソフトを組み合わせ、自社の業務に合わせて調整する必要があります。この複雑な組み合わせ作業には専門知識や経験が必要なため、専門家に任せることで、企業は自社の本業に集中できるというメリットがあります。特に大規模なシステムほど、関わる機器やソフトの種類が多くなり、統合の難易度も高くなります。
SI業界の分類
SIerは成り立ちによって「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」などに分類されます。ハードウェアメーカーを母体とし自社製品を軸にする企業、事業会社の情報システム部門から独立した企業、特定の資本を持たず幅広い製品を組み合わせて提案できる企業など、それぞれに強みが異なります。発注する企業は、自社の目的や予算、求める専門性に合ったSIerを見極めて選ぶことが重要です。近年は、特定の業界や技術分野に強みを持つSIerも増えており、選択肢は多様化しています。
あわせて知っておきたい用語
- SIer:
SI(システムインテグレーション)を専門に請け負う事業者です。 - 受託開発:
顧客から依頼を受け、成果物を完成させて納品する契約形態です。 - SES:
技術者の労働力を提供する契約形態です。 - SE(システムエンジニア):
要件定義や設計を担当する職種です。


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