セキュリティグループ(Security Group)とは、クラウド上に置かれたサーバーに対して、どの通信を許可し、どの通信を遮断するかを制御する仮想的なファイアウォールの機能のことです。AWSをはじめとするクラウドサービスでサーバーを構築する際、外部からの不正なアクセスを防ぐために欠かせない設定のひとつです。
現実世界に例えると、セキュリティグループはビルの受付にいる警備員のようなものです。あらかじめ決められた名簿に基づき、通してよい人だけを中に入れ、それ以外の人は入り口で止めます。この「誰を通すか」のルールが、セキュリティグループにあたります。
セキュリティグループの仕組み
セキュリティグループでは、「インバウンドルール」で外部からサーバーへ入ってくる通信を、「アウトバウンドルール」でサーバーから外部へ出ていく通信を、それぞれ制御します。許可する通信の種類や送信元をあらかじめ細かく指定しておくことで、必要な通信だけを通すことができます。
設定できる主な項目
従来のファイアウォールとの違い
物理的な機器として設置する従来型のファイアウォールとは異なり、セキュリティグループはクラウド上の管理画面から手軽に設定・変更できる点が特徴です。サーバーの追加や構成変更に合わせて、柔軟にルールを見直せます。
設定時の注意点
利便性を優先してすべての通信を許可してしまうと、本来防ぐべき不正アクセスまで通してしまう危険があります。業務上必要な通信だけに絞り込み、不要なポートは開放しないことが、安全な運用の基本となります。
複数のサーバーへの適用
ひとつのセキュリティグループを、役割の似た複数のサーバーにまとめて適用できるため、サーバーが増えてもひとつずつ個別に設定し直す必要がありません。役割ごとにグループを分けておくことで、管理の見通しも良くなります。
定期的な見直しの重要性
一度設定したルールも、システムの構成が変わるにつれて不要になっていることがあります。使われなくなった通信の許可を放置すると、意図しない侵入経路として残ってしまう可能性があるため、定期的に設定内容を見直すことが望まれます。

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