UDP(User Datagram Protocol)とは、ネットワーク上でデータをやり取りするための通信のルール(プロトコル)の一つです。相手にきちんと届いたかを確認せず、とにかく速く送ることを優先するのが大きな特徴です。多少データが抜け落ちても、それより速さやリアルタイム性が大切な場面で活躍します。「ユーディーピー」と読みます。
現実世界でいえば、返事を求めずに次々と話す「一方的な実況中継」のようなものです。相手がすべて聞き取れたか毎回確認していては話が進まないため、多少聞き逃しがあっても止まらずに話し続けます。UDPも同じで、届いたかどうかの確認を省くことで、テンポよく大量のデータを送れます。聞き逃した一言があっても実況全体は問題なく伝わるように、UDPも一部のデータが欠けても通信を止めずに進められます。
UDPの特徴
UDPは、確認の手続きを省くことでスピードを得ています。そのぶん確実性は下がりますが、用途によっては大きな利点になります。
- 通信が速い
届いたかの確認を省くため、素早く送れます。 - 手続きが少ない
接続の準備が不要で、すぐ送信できます。 - 抜け落ちが起こりうる
データが届かないことがあっても再送しません。
TCPとの違い
通信の代表的なルールには、UDPのほかに「TCP」があります。TCPは確実さを、UDPは速さを重視しており、用途によって使い分けられます。
| 方式 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| TCP | 確実に届いたか確認する。信頼性が高い。 | Web・メール・ファイル転送 |
| UDP | 確認せず速く送る。リアルタイム性が高い。 | 動画・音声・オンラインゲーム |
UDPが使われる場面
UDPは、多少データが抜けても速さが優先される場面で広く使われています。オンラインゲームやビデオ通話、動画のライブ配信などが代表例です。これらは、たとえ一部のデータが欠けても、少し途切れるだけで通信全体を止めずに進めたほうが快適です。ほかにも、ドメイン名からIPアドレスを調べるDNSの問い合わせなど、素早い応答が求められる通信にもUDPが使われています。「正確さより速さ」が求められる通信の定番として、身近なサービスの裏側を支えています。

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