UI/UX(ユーアイ・ユーエックス)とは、利用者が製品と接する部分を指すUIと、利用者がそこから得る体験全体を指すUXという、二つの言葉を並べた呼び方です。近い場面で語られることが多いため、日本では一組の言葉として扱われることがよくあります。
現実世界に例えると、飲食店におけるUIはメニュー表や食器、UXは店に入ってから出るまでの体験全体にあたります。メニューが見やすくても、待たされたうえに味が期待外れなら、また来ようとは思いません。
UIが指すもの
UIはUser Interfaceの略で、画面のボタンや文字の大きさ、色づかい、操作の反応など、利用者が直接触れる部分を指します。手に取る機器であれば、つまみやスイッチの形もUIに含まれます。
UXが指すもの
UXはUser Experienceの略で、製品を知った時点から、使い終えた後まで含めた体験のすべてを指します。注文のしやすさだけでなく、届くまでの日数や、問い合わせたときの対応の良さも、UXを形づくる要素です。
二つの違い
| 項目 | UI | UX |
|---|---|---|
| 対象 | 接する部分そのもの | 得られる体験の全体 |
| 範囲 | 使っている最中 | 知る前から使った後まで |
| 例 | ボタンの位置や大きさ | 目的を果たせたか、また使いたいか |
UIはUXを形づくる要素のひとつであり、UXの方が広い範囲を含んでいるという関係になります。
UIが良くてもUXが悪いことがある
見た目が美しく操作しやすいアプリでも、肝心の商品がなかなか届かなければ、利用者の体験としては良いものになりません。UIの改善だけでは解決しない問題があることを示す、分かりやすい例です。
どうやって良くしていくか
思いつきで直すのではなく、実際に使っている様子を観察したり、二つの案を出して反応を比べたりしながら、確かめて進めるのが基本です。作り手にとって当たり前の操作が、初めての人には分からないことは珍しくありません。
「UI/UX」という呼び方について
この二つをまとめて「UI/UX」と表記するのは、日本の求人や制作の現場で広まった言い回しです。本来は範囲の異なる別の概念であるため、海外の資料ではそれぞれ分けて語られることの方が多くなっています。
身近な改善の例
難しい話に聞こえますが、実際の改善は細かな積み重ねです。電話番号の入力欄でハイフンを自動的に補う、間違いを送信前に知らせる、押せるボタンとそうでない部分を見分けやすくする。こうした小さな配慮の一つひとつが、使う人の負担を減らしていきます。
作る側と使う側のずれ
作り手は仕組みを知り尽くしているため、初めて触れる人がどこでつまずくかに気づきにくくなります。実際に使ってもらう場面を見せてもらうと、想定していなかった場所で手が止まることが分かります。思い込みを外すために、確かめる工程が欠かせません。

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