セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)とは、不正なソフトの侵入を防ぎ、入り込んだものを見つけて取り除くためのソフトのことです。かつては「ウイルス対策ソフト」と呼ばれていましたが、守る範囲が広がったため、いまはこの呼び方が一般的です。
現実世界に例えると、セキュリティソフトは玄関の鍵と防犯カメラを兼ねた設備のようなものです。怪しい訪問者を入れないだけでなく、中で不審な動きがあれば知らせます。入れたからといって、戸締まりが不要になるわけではありません。
守る範囲の広がり
| 機能 | 守るもの | 働き |
|---|---|---|
| ウイルス対策 | ファイル | 不正なソフトを検出・駆除 |
| Web保護 | 閲覧 | 危険なサイトを遮る |
| 迷惑メール対策 | メール | 怪しい差出人を仕分ける |
| ファイアウォール | 通信 | 不要な出入りを止める |
二つの見つけ方
検出のやり方は大きく分かれます。既知の不正なソフトの特徴と照らし合わせる方法と、ふるまいが怪しいかどうかで判断する方法です。前者は確実ですが未知のものに弱く、後者は未知にも対応できる代わりに、無害なものを誤って止めることがあります。
定義ファイルの更新が命
導入しただけでは足りません。不正なソフトの特徴をまとめた「定義ファイル」が日々更新されており、これが古いと新しい脅威を見逃します。自動更新が効いているか、たまに確かめてください。期限切れのまま使い続けるのが、いちばん危ない状態です。
Windowsには最初から入っている
知っておきたい前提です。Windowsには「Microsoft Defender」が標準で組み込まれており、何も入れなくても一定の守りが働いています。以前は性能を疑問視されましたが、近年は評価機関の試験でも十分な成績を収めています。
市販品を入れる意味
では市販品は不要かというと、そうとも限りません。迷惑メールの仕分け、パスワードの管理、子どもの利用制限、複数台をまとめて管理する機能など、標準では手薄な部分を補える点に価値があります。困ったときの問い合わせ先がある、という安心もあります。
無料のものを選ぶとき
費用をかけたくない場合の考え方です。まずは標準のMicrosoft Defenderで足りるかを考え、そのうえで無料の製品を検討するという順番をおすすめします。無料版は機能が絞られていたり、有料版への案内が頻繁に出たりします。提供元がどこの誰なのかはっきりしない製品は、避けてください。
二つ入れてはいけない
よくある失敗です。常時監視する種類のソフトを二つ動かすと、互いを不正なソフトとみなして衝突し、動作が極端に重くなったり、どちらも働かなくなったりします。市販品を入れるときは、標準のものは自動で無効になる仕組みになっています。
入れれば安心、ではない
いちばん伝えたい点です。怪しいリンクを自分で開き、警告を自分で無視して進めてしまえば、どんなソフトも守りきれません。最新の状態に保つこと、不審なものを開かないこと。ソフトは、その土台があってはじめて効きます。
あわせて知っておきたい用語
- マルウェア:
悪意を持って作られたソフトの総称です。 - Microsoft Defender:
Windowsに標準で入っているセキュリティ機能です。 - 定義ファイル:
不正なソフトの特徴をまとめたデータです。 - ファイアウォール:
通してよい通信だけを選り分ける仕組みです。

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