ASP.NET(エーエスピードットネット)とは、マイクロソフトが提供するWebアプリケーションを開発するための枠組み(フレームワーク)のことです。C#などの.NET系の言語を使って、Webサイトの裏側で動く処理(サーバーサイド)を効率よく作れます。
現実世界でいえば、家を建てるための「規格化された建築キット」のようなものです。土台や柱、配管といった、どの家にも必要な部分があらかじめ部品として用意されており、開発者は間取りや内装(アプリ固有の機能)の設計に集中できます。ゼロから作るより、速く、丈夫に建てられるのが利点です。
ASP.NETでできること
ASP.NETは、利用者の操作に応じて中身が変わる「動的なWebサイト」を作るための仕組みです。ネットショッピングの商品検索や会員ページのような、データベースと連携する本格的なWebアプリケーションを構築できます。画面を作る仕組み(Razor PagesやMVC)、外部にデータを提供するWeb API、リアルタイム通信(SignalR)など、Web開発に必要な道具が一通りそろっています。
ASP.NETの主な構成要素
| 構成要素 | 役割 | 用途の例 |
|---|---|---|
| Razor Pages/MVC | 画面のあるWebアプリを作る仕組み。 | 会員サイト・業務システム |
| Web API | データだけをやり取りする窓口を作る仕組み。 | スマホアプリの裏側 |
| Blazor | C#だけでブラウザ側の動きも作れる仕組み。 | 対話的なWebアプリ |
ASP.NETとASP.NET Core
ASP.NETには大きく2つの系統があります。Windows専用で.NET Frameworkの上で動く従来の「ASP.NET」と、WindowsでもLinuxでも動く新しい「ASP.NET Core」です。現在の新規開発では、高速でクラウドとの相性も良いASP.NET Core(現在は単に「ASP.NET Core in .NET」と呼ばれます)を使うのが標準です。
あわせて知っておきたい用語
- .NET Framework:
ASP.NET(従来版)の土台となるマイクロソフトの実行環境です。 - C#:
.NET系の代表的なプログラミング言語。ASP.NET開発の主力言語です。 - フレームワーク(Framework):
アプリ開発の土台となる枠組み。よく使う機能があらかじめ用意されています。 - IIS:
マイクロソフト製のWebサーバー。ASP.NETアプリの代表的な動作場所です。

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