オープン系(Open Systems)とは、特定のメーカーに縛られない、標準的な規格や技術で構成されたコンピュータシステムのことです。UNIXやLinux、Windowsサーバーなどを使ったシステムがこれにあたり、対義語である「汎用系(メインフレーム)」と対比されるIT業界特有の分類用語として使われます。
現実世界に例えると、オープン系は規格化された汎用部品を組み合わせて作る家電のようなものです。特定メーカーの専用部品だけで作られた機械とは違い、さまざまなメーカーの部品を組み合わせて自由に構成できます。
オープン系 図解
汎用系との違い
| 項目 | オープン系 | 汎用系(メインフレーム) |
|---|---|---|
| 採用技術 | 業界標準の規格・製品 | メーカー独自の専用技術 |
| 導入コスト | 業えられる | 高額になりやすい |
| 主な用途 | Webシステム、業務システムなど | 銀行の勘定系など大規模基幹業務 |
オープン系の特徴
- 汎用的な技術が使える
特定メーカーに依存せず、幅広い製品やサービスを組み合わせられます。 - 技術者を確保しやすい
広く使われる技術のため、対応できるエンジニアが比較的多くいます。 - 変化に対応しやすい
新しい技術やクラウドサービスとの連携がしやすい傾向にあります。
オープン系エンジニアの仕事
「オープン系エンジニア」という言葉は、求人情報などでよく使われます。WebサービスやWindows・Linuxサーバーを使った業務システムの開発・運用に携わるエンジニアを指すことが多く、現在のIT業界で最も人数の多い技術者層といえます。汎用系に比べて求人数が多く、扱う技術の幅も広いため、未経験からのキャリアの入り口としても選ばれやすい分野です。
クラウドとの関係
AWSやGoogle Cloudといったクラウドサービスも、多くはオープン系の技術を土台にしています。オンプレミスでオープン系システムを構築していた企業が、そのままの知識や技術を活かしてクラウドへ移行できるケースが多く、オープン系の経験はクラウド時代にも通用する土台として評価されています。そのため、オープン系の基礎を身につけておくことは、将来的にクラウド分野へキャリアを広げるうえでも役立ちます。
言葉が使われる背景
かつて企業の基幹システムといえば、メーカーが独自に開発した高価な汎用機(メインフレーム)が主流でした。そこに、より安価で標準的な技術を使う潮流が広がったことで、それらを区別するために「オープン系」という呼び方が定着しました。現在では、クラウドの普及によってオープン系の中でもさらに多様な技術が使われるようになっており、その境界はより緩やかなものになりつつあります。求人情報や技術者間の会話では今も広く使われている言葉なので、意味を押さえておくと業界の理解に役立ちます。
あわせて知っておきたい用語
- SIer(エスアイヤー):
システム開発を請け負う事業者。オープン系案件も数多く手がけます。 - オンプレミス:
自社の施設内にシステムを設置・運用する形態です。


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