WAF(Web Application Firewall/ワフ)とは、Webアプリケーションを狙った攻撃を検知し、防御するための専用のセキュリティ対策の仕組みのことです。Webサイトやアプリの入力欄などを通じて行われる不正な操作から、システムやデータを守る役割を担います。
現実世界に例えると、建物の入口に立つ警備員のようなものです。訪れる人々の様子を注意深く観察し、怪しい動きをする人物を見つけたら、建物の中に入る前に食い止める役割を果たしています。
WAF図解
WAFの役割
ソフトウェア自体の修正だけでは対応が追いつかない新たな攻撃手法にも、WAFを導入することで迅速に対策できるという利点があります。
WebサイトやWebアプリケーションは、利用者からの入力を受け付ける仕組み上、悪意のある入力によって攻撃を受けるリスクを常に抱えています。WAFは、こうした入力内容を監視し、不正なパターンを検知した際に通信を遮断することで、被害を未然に防ぎます。
WAFが防御できる攻撃
このほかにも、大量の通信を送りつけてサーバーの機能を停止させようとする攻撃など、さまざまな手口に対応できるよう機能が拡張され続けています。
- SQLインジェクション:
データベースを不正に操作しようとする攻撃。 - XSS(クロスサイトスクリプティング):
悪意のあるスクリプトを埋め込み、他の利用者に被害を及ぼす攻撃。
ファイアウォールとの違い
基本的な通信の出入り口を守るファイアウォールと、アプリケーションの中身まで見て判断するWAFは、互いを補い合う関係にあるといえます。
一般的な「ファイアウォール」が、主にネットワーク全体を通信の宛先や送信元に基づいて制御するのに対し、WAFはWebアプリケーションの入力内容そのものを詳しく検査する点が異なります。両者は防御する層が異なるため、組み合わせて利用されることが一般的です。
WAFの導入形態
専用の機器を自社のネットワーク内に設置する「アプライアンス型」のほか、近年では、インターネット経由で手軽に導入できる「クラウド型」のWAFサービスも広く普及しており、初期投資を抑えて導入できる点が支持されています。
WAF導入の重要性
個人情報やクレジットカード情報を扱うWebサイトなど、重要な情報を取り扱う場面では、WAFの導入がセキュリティ対策の基本のひとつとされています。攻撃の手口は日々変化するため、最新の脅威に対応できるよう、継続的な運用や更新も欠かせません。
目立たない存在ですが、私たちが安心してWebサービスを利用できる背景には、こうした地道な防御の仕組みがあります。
あわせて知っておきたい用語
- ファイアウォール(Firewall):
ネットワークへの不正な通信を防ぐ、基本的なセキュリティの仕組みです。 - SQLインジェクション:
データベースを不正に操作しようとする代表的な攻撃手法です。 - セキュリティ:
不正アクセスや情報漏えいなどからシステムを守る取り組み全般です。 - クラウド(Cloud):
インターネット経由でリソースやサービスを利用できる仕組みです。


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