MCP(エムシーピー)

MCP(エムシーピー)とは、AI(人工知能)と外部のツールやデータを安全につなぐための共通の接続規格のことです。正式には「Model Context Protocol(モデル・コンテキスト・プロトコル)」といい、AI企業のAnthropic(アンソロピック)が2024年に公開したオープンな規格です。

現実世界でいえば、AIにとっての「USBポート」のようなものです。USBのおかげでどのメーカーの周辺機器も同じ差し込み口でつながるように、MCPという共通規格に対応してさえいれば、AIはさまざまなアプリやサービス(ファイル、データベース、チャットツールなど)と同じ方法でつながれるようになります。

MCPが解決する問題

MCPが登場する前は、AIに外部ツールを使わせるには、ツールごと・AIごとに個別の連携プログラムを作る必要がありました。ツールが10個、AIが3種類あれば30通りの開発が必要になる計算です。MCPという共通規格を挟むことで、ツール側もAI側も「MCPに対応する」だけで済むようになり、組み合わせの爆発を防げます。

MCPの仕組み

MCPは「クライアント・サーバー」方式で動きます。

役割 働き 現実世界に例えると
MCPクライアント AI側の窓口。AIアプリに組み込まれ、サーバーに処理を依頼する。 注文をするお客さん
MCPサーバー ツールやデータ側の窓口。「できること」を公開し、依頼に応じて実行する。 メニューを掲げたお店

MCPサーバーは、自分が提供できる機能(ツール)の一覧をAIに伝えます。AIは会話の内容に応じて「このツールを使いたい」とサーバーに依頼し、その実行結果を受け取って回答に活かします。

MCPでできることの例

  • 手元のファイルの読み書き
    AIがパソコン内のフォルダを読み取り、資料の整理や作成を手伝えます。
  • 業務ツールとの連携
    チャットツールやカレンダー、案件管理ツールをAIから直接操作できます。
  • データベースへの問い合わせ
    社内のデータをAIが検索して、質問に答えられるようになります。

あわせて知っておきたい用語

  • AI(人工知能)
    学習にもとづいて文章生成や判断を行う技術。MCPはこのAIの「手足」を増やす仕組みです。
  • プロトコル
    通信の手順やルールの取り決め。MCPもプロトコルの1つです。
  • API
    ソフトウェア同士が連携するための窓口。MCPはAI向けにAPIの使い方を標準化したものといえます。
  • USB
    周辺機器接続の共通規格。「AIにとってのUSB」というたとえでMCPの説明によく使われます。

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